「Me too」運動の終わり、寂しいチョ・ミンギさんの死

故チョ・ミンギ[写真=共同取材団]


両親がいつも言っている。“結婚式には出席しなくても、葬儀には必ず参加して”と。

喜ばしいことは、祝うために来る人も多く、一緒に喜ぶ人が多いが、葬儀は異なるもの。悲しいことは何人で分け合っても悲しみが減ることはない。

「Me too」運動でセクハラが暴露された俳優チョ・ミンギさんが、自殺で寂しい死を迎えた。悲しみを一緒に分けることなく、最後の道さえ荒れ果てた。俳優、故チョ・ミンギが永眠した。享年53歳。彼の最後の道は寂しかった。

チョ・ミンギは、警察出頭調査を3日前に控えた9日午後4時5分頃、ソウル広津区の複合ビルの地下1階駐車場内倉庫の中で死亡したまま発見された。発見されたA4用紙6枚分の遺書には“これまでのように勉強した生徒と家族に申し訳ない”という内容であることが分かった。遺書の詳細については、遺族の立場を考慮して公開しないことを発表した。

故チョ・ミンギの葬儀は12日午前6時頃、ソウル建国大学病院葬儀場で厳粛に行われた。チョ・ミンギの葬儀場には、軍服務中の故人の息子がいた。ジョ・ソンギュをはじめ、俳優グァク・ドウォン、アン・ソックァン、イム・イェジン、オン・ジュワン、チェ・ファジョンなどが遺体安置所を訪れたことが伝えられた。

プロボクサー出身の俳優ジョ・ソンギュはSNSを介して“チョ・ミンギの遺体安置所に行ってきた”と示した。ジョ・ソンギュは、セクハラスキャンダルで染まったチョ・ミンギの遺体安置所を訪れていない同僚俳優たちの態度を批判した。

しかし、一部では、彼の仲間たちが葬儀に行きたくても、むしろ話題に上がるのではと懸念し、遺族を考えて自制しているという。ある芸能人は“チョ・ミンギ氏との生前の縁を考えて遺体安置所に行きたいが、むしろ私が遺体安置所に訪れた内容がマスコミに知られて、それによって再び彼の死が浮き彫りにされると、遺族を傷つけると思い躊躇した”と伝えた。

今回の「Me too」運動により、このような切ない事態が発生しただけに、「Me too」運動の本質がぼやけたり、「Me too」運動自体の反対意見が生じることも懸念される。また、このような死が再び起こらないように過ちを犯した人や傷を負った人、すべての心が傷つけられないように、間違った選択をすることができないように再発防止のための安全装置が設ける。

最後の道さえ哀れだった彼の葬儀。「Me too」運動で生涯を終えて寂しい死はもうつながらないことを望んだ。

(亜洲経済オンライン)

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