[週間展望台] 高まる利下げへの期待感・・・米FOMCに集まる関心

  • 来月から2回の利下げ可能性・・・株式市場は模様眺めの予想

[写真=聯合ニュース(ジェローム・パウエルFRB議長)]


今週の韓国金融市場の目は、米連邦公開市場委員会(FOMC)に注がれる見通しだ。米連邦準備制度(FRB・Fed)の年内利下げの可能性はすでに濃くなり、ジェローム・パウエルFRB議長が「どれほど」 ハト派的な発言をするのかに関心が集まっている。来週の主要20カ国(G20)首脳会議を控えており、模様眺めの傾向は続くだろうが、下半期金融政策の尺度となる可能性がある。

米中貿易紛争の影響で取引中1196.5ウォン(5月22日)まで急騰したウォン・ドル為替レートは、先週1ドル当たり1180ウォン台前半で動きながらある程度安定した姿を見せた。韓国ウォンの価値の急激な下落で金融市場が不安定になるりかねないという懸念は、かなり緩和された雰囲気だ。

今週には18〜19日(現地時間)に開かれるFOMCの結果を見守る中、先週と似たような動きを示す見通しだ。

すでに外国為替市場では利下げの可能性が先に反映されており、6月のFOMCで「ハトFRB」に対する期待感が高まった状況だ。米国の5月の消費者物価は前年比​​1.8%上昇して予測値(1.9%)を下回り、早ければ来月を皮切りに年内2回が引き下げられるという雰囲気だ。

今回のFOMCで利下げのシグナルがはっきりする場合、韓国ウォンをはじめとする新興国通貨の強気の速度も速くなる可能性がある。

NH投資証券のクォン・アミン研究員は「今月初め、パウエル議長の緩和的スタンスでドルの追加高圧力はやや和らいたものの、月末のG20首脳会談を控えて米中貿易紛争の緊張が続き、ウォン・ドル為替レートは簡単に1170ウォン台への進入を試みしていない」とし、「今週の為替レートは、1ドル当たり1177〜1185ウォンで動くだろう」と予測した。

FRBの利下げへの期待感で前週末比1.49%上昇した株式市場も、今週には「ビッグイベント」を控えて模様眺めムードをみせる可能性が高い。

G20首脳会談の前に方向性を決めるのは難しいが、FOMCで主要な市場の懸念と貿易紛争後の危機の可能性について柔軟に対応するという姿勢の確認だけでも市場に安心感が広がる可能性がある。

証券業界では、今週のコスピが2060〜2130ポイントで動き、イベント結果に注目するだろうと見通した。

国際原油価格は、米中貿易紛争の影響で50ドル台まで脅かされている。貿易戦争が長期化するのにつれ、中国・欧州連合(EU)などの景気が不振し、これに伴う原油需要の急減で投資家たちが安全資産に目を向けているからだ。

14日(現地時間)、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で7月の引き渡し文のウエスト・テキサス・インターミディエ(WTI)は、前日より1バレル0.4%(0.23ドル)上昇した52.51ドルで取引を終えた。

専門家たちは、原油需要の減少でWTIが40ドル以下まで下落する状況を懸念している。G20首脳会議で米国と中国が貿易交渉の突破口を作ることができないと、市場は貿易戦争發の世界景気減速への懸念とこれによる石油需要の鈍化が支配することになると見ている。

 
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