[写真＝聯合ニュース]
日本の大韓の輸出規制の日に文大統領を訪れた孫会長は、「AI大国」など第4次産業革命の対応策を共有した。続いて李在鎔（イ・ジェヨン）サムスン電子副会長、鄭義宣（チョン・ウィソン）現代自動車首席副会長、 具光謨（ク・グァンモ）㈱LG会長など財界トップらとも会った。
「起業家精神の象徴」である孫会長は、日本最大の情報通信（IT）投資企業であるソフトバンクの創業者だ。ソフトバンクは2017年5月、サウジアラビアの政府系ファンドのパブリック・インベストメント・ファンド（PIF）とともに930億ドル（約104兆9000億ウォン）規模の「ソフトバンクビジョンファンド（SVF）」を設立した。
◆文大統領・孫正義の7年前の出会い、新北方政策へ
文大統領は同日、青瓦台（大統領府）本館で1時間30分間にわたって孫会長と会見し、「第2のベンチャーブーム造成」のための第4次産業革命の先導案と「北東アジアスーパーグリッド（電力網連携）」のビジョンなどに関する話を交わした。この日の出会いは予定された時間より50分を超過した。
文大統領は2012年にソフトバンク本社を訪問し、孫会長の「アジアスーパーグリッド」構想を聞いて大きなインスピレーションを受けたと親しみを示した。孫会長は2011年、日本の福島原発事態以降、日本内部の電力網と韓・中・露など近隣諸国との電力系統を連係するアジアスーパーグリッドを提案した。
文大統領は「孫会長のアジアスーパーグリッド構想で北東アジアスーパーグリッドのビジョンを具体化することができた」とし、「北東アジア鉄道共同体が北東アジアエネルギー共同体へ、そして北東アジア経済共同体へ、多国間安保共同体へと発展していくだろう」と伝えた。文大統領と孫会長の7年前の出会いが、現政府の「新北方政策」として再誕生したわけだ。
続いて文大統領は、故金大中（DJ）・盧武鉉（ノ・ムヒョン）前大統領と孫会長の縁について言及し「超高速インターネット網の必要性と、オンラインゲーム産業の育成を（それぞれ）助言した」とし、「当時、韓国経済に大きな役に立った」と伝えた。
これに対して孫会長は「過去DJに会って韓国が第一も、第二度、第三度も高速インターネットに集中しなければならないと助言した」とし、「現在、韓国が超高速インターネット、モバイルインターネットの世界1位の国として成長した」と答えた。
◆DJと盧武鉉に超高速インターネットとオンラインゲーム育成を助言
特に孫会長は「過去20年間、日本と米国の1人当たりの国内総生産（GDP）がそれぞれ1.2倍と1.8倍に成長する間、韓国は3.7倍も成長した」と、「超高速インターネットに対する果敢かつ時宜に適した投資のおかげ」だと説明した。
孫会長は「具体的な政策と戦略は他の人々がしてもよいが、大統領はビジョンを持って方向を決めなければならない」と果敢な投資を改めて要請した。
若い起業家を育てなければならないという点も強調した。孫会長は「若い起業家たちは情熱とアイデアがあるが資金がない。ユニコーン（企業価値10億ドル以上、設立して10年以下のスタートアップ）が誕生できるように投資が必要だ」とし、「このように投資された企業は雇用創出をもたらし、グローバル企業へと拡大するだろう」と主張した。
これについて文大統領は「大企業は資金力があり、自ら投資が可能だが、革新的なベンチャー起業家は資金不足などで困難を経験しているのが現実」とし、「特に若い起業家たちに投資してほしい」と述べた。
文大統領は「韓国市場の規模は限界があり、グローバル市場に進出しなければならない」とし、「ソフトバンクが持っているグローバルネットワークを利用して、世界市場に進出することができるように助けをお願いする」と伝えた。
この他にも文大統領はAI専門人材の養成分野にも関心と支援を求めた。文大統領の3つの提案について孫会長は快く「I will！」と肯定的に回答した。
文大統領は「韓国がAIの分野で遅れて出発したが、強みも多い。世界最高水準のインターネット、5世代（5G）移動通信の世界初の商用化を成し遂げた」とし、「すでに作られた概念を事業化するには断然リードしている」と付け加えた。
[写真＝聯合ニュース（4日、サムスン電子の李在鎔副会長とソフトバンクグループの孫正義会長が質問を受けながら晩餐会のために移動している）]
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