「韓日経済戦争」の息抜き・・・日本の初の輸出許可に政府、「日本ホワイト国除外」を延期

  • 李洛淵首相 「日本政府、極紫外線(EUV)フォトレジストの韓国への輸出初許可」

  • 韓日関係の変化気流感知に慎重モード

[写真=GettyimagesBank]


向かい合って走っていた「韓日経済戦争」という列車が、いったんブレーキを握った。

日本が第1弾の規制対象である半導体材料3品目のうち、極紫外線(EUV)フォトレジストの初の輸出許可を出し、これに先立って発表した輸出貿易管理令の改正案施行細則で最も懸念していた個別許可品目の追加指定もしなかったのだ。

これにより、韓国政府も日本を輸出優遇国家リストであるホワイト国(ホワイトリスト)から排除する案を発表することにしたが、内容確定はせずに追加で議論することにした。

政府は8日、政府ソウル庁舎で開かれた関係長官会議及び国政懸案点検調整会議で、日本を韓国のホワイト国である「カ」地域から除外する戦略物資輸出入告示改正案について議論した。

これは、日本政府が去る2日の閣議で、韓国を白国から除外する輸出貿易管理令の改正案を可決し、これに対する「相応措置」の次元で取り出した「強対強」戦略カードだ。

韓国は戦略物資輸出入告示上の戦略物資地域を「カ」地域と「ナ」地域に区分する。

白国に当たる「カ」地域は、使用者包括輸出許可を受けることができる国のことを意味する。韓国のホワイト国は、日本、米国、英国、ドイツ、オーストラリアなど29ヵ国がある。政府は、「タ」地域を新設して日本を含める方針だ。

しかし、雰囲気が変わった。日本が一歩後ろに下がる姿を見せたのだ。

李洛淵(イ・ナギョン)首相はこの日、国政懸案点検調整会議で「(日本政府が)EUVフォトレジストの韓国輸出を初めて許可した」と明らかにした。

半導体基板に塗る感光剤として知られているEUVフォトレジストは、日本の3大輸出規制品目の一つだ。日本政府、半導体材料の3品目のいずれかを輸出するように許可したのは、輸出規制を施行してから約一月ぶりだ。

日本企業が個々の輸出許可を申請してから30日余りで、総期限が90日であることを考慮すると、比較的早く許したわけだ。

これと共に日本は7日、韓国をホワイト国から除外する内容の法令改正を公布し、公開した輸出規制施行細則で「特別一般包括許可」制度を維持し、既存の半導体コア材料3品目以外には追加で「個別許可」項目を指定していなかった。

政府も、このような気流の変化を感知した。

政府は同日の会議で戦略物資の地域分類方式と新たに作られた多地域に対する詳細な内容及び輸出管理制度の適用範囲などを議論したが、具体的な内容を確定はしなかった。

政府関係者は、「日本を『カ』地域から除外して『タ』地域に入れる案はひとまず行われる予定だが、規制方式や日程はもう少し議論が必要だ」とし、「今後、再び関係長官会議などを開いて具体的な計画を定める予定だ」と述べた。

とりあえずは肯定的な信号が出てただけに、日本の動きをもう少し見守るという意図と解釈される。

ただ、日本の輸出許可が対外宣伝用ではないかという疑いの目でみる人も少なくない。

業界関係者は、「日本が名分を立てるために許可をした可能性もある」とし、「韓国に対して正常的に輸出許可手続きが進められているという点を示すための意図だが、これ逆に言えば『好き放題に』許可することができるという意味でもある」と述べた。



 
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