中国版「リブラ」の発売が迫った・・・人民銀行「間もなく仮想通貨発売」

  • 人民銀行の穆長春支払局局長「仮想通貨の開発に拍車・・・間もなく発売される水準」

[写真=GettyimagesBank]


フェイスブック(Facebook)がリブラ(Libra)発売を準備するなど、仮想通貨に対する世界の関心が深まっている中、中国の中央銀行である人民銀行も仮想通貨発売の「カウントダウン」に入ったとブルームバーグ通信が12日報じた。

報道によると、人民銀行の穆長春支払局局長は10日開かれた「チャイナ・ファイナンス40フォーラム」で、「人民銀行は仮想通貨を開発するために、昨年から集中的に投資をした」とし、「もうすぐ発売する水準になった」と明らかにした。

彼は具体的な時期については明らかにしなかったが、中国の仮想通貨の市場ポジションについては詳細な説明を付け加えた。人民銀行が発表する仮想通貨は、本願通貨(M0)を代替するもので、M1・M2を代替することはないという説明だ。

穆副局長は「仮想通貨がM0を代替するだけの現金と違って利息は支給されず、実体経済に打撃を与えることもないだろう」と述べた。続けて「仮想通貨が発売されれば、中国の通貨政策の実効性が改善され、通話供給と金融政策の立案にも良い参考資料になるだろう」と明らかにした。

また、仮想通貨の使用対象は小規模で、経済活動をよくする小売業者になるだろうと、彼らが簡単に使用できるように設計されたとも述べた。

事実、中国はビットコインをはじめとする仮想通貨が世界的に大きく注目される中、自国内の取引所をすべて閉鎖するなど、仮想通貨市場を強く抑制する政策を展開してきた。昨年11月、人民銀行は報告書を通じて「仮想通貨が法定貨幣として発展する可能性はない」と釘を刺したりもした。

しかし、今年のグローバル金融業界では、米国を中心にデジタル通貨発行の動きが激化されると、中国もこの傾向を反映した形だ。先月、人民銀行の元官僚らはフェイスブックの仮想通貨リブラの発売宣言について、中国もこれに備えなければならないと口を揃えたりもした。リブラはフェイスブックが6月に発表したグローバルブロックチェーン・仮想通貨プロジェクトだ。

ブルームバーグは「中国は仮想通貨に強い警戒心を表わしながらも、独自の仮想通貨の研究開発を進めてきた」とし、「2014年からすでに5年間、仮想通貨の研究に邁進してききており、 穆副局長の発言は主要国の中央銀行の中で初めて仮想貨幣の公開を示唆したものだ」と説明した。
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