[2019 GGGF] ソウル大データサイエンス大学院設立準備共同委員長のチャ・サンギュン氏、「AI時代の韓国・ドイツ、クラウド同盟が必要」

  • AI市場拡張性の確保戦略として、ドイツとデジタルプラットフォームの共同開発協業を強調

  • ソウル大のデータサイエンス大学院設立主導「AI人材のための共同研究が拡散されなければ」

[写真=亜洲経済 キム・セグ記者 kim3029@ajunews.com(発表しているソウル大学のデータサイエンス大学院設立準備共同委員長のチャ・サンギュン氏)]


「韓国とドイツがクラウドで戦略的な同盟を結ばなければならない時期です。」

ソウル大学のデータサイエンス大学院設立準備共同委員長(以下委員長)のチャ・サンギュン氏は4日、本紙が開催した「第11回 Good Growth Global Forum(2019 GGGF)」で「人間中心AI時代の韓国のグローバル戦略」をテーマにした基調講演を通じてこのように明らかにした。

チャ委員長は、ビッグデータ分野の世界的権威者として通じる。彼はソウル大学の電気工学科を卒業し、米スタンフォード大学で電気コンピュータ工学博士課程を終え、1992年にソウル大学に赴任して現在までビッグデータの技術研究に邁進している。

チャ委員長は、2005年にSAP ラボコリア(SAP Labs Korea)を設立し、次世代プラットフォームの研究責任者としてエンジニアを養成し、ソフトウェア産業の発展とソウル大学のグローバル化に寄与した人物として評価される。2014年からはソウル大学本部の直轄ビッグデータ研究院の初代院長として在職中だ。

同日チャ委員長は、韓国の人工知能(AI)基盤の革新が数年前と比べて変わっていないと診断した。

彼は「2016年3月に『アルファ碁』と呼ばれるAIソフトウェアが世界最高の囲碁棋士、イ・セドル9段との対局で勝利し、韓国は大きな衝撃を受けた」とし、「その時から韓国のAIブームが本格化した。しかし、冷静に振り返ってみると、これまで韓国のAIが変わったのは何かと問い直すしかない」と話した。

続いて彼は、米グーグルの先進事例を紹介した。チャ委員長は「最近アルファ碁を作ったグーグルのディープマインドに行って感じたのは、ディープマインドはもはやアルファ碁とに留まっているのではなく、AIの基本となる研究を国際舞台でリードしているということだった」とし、「アルファ碁を作るディープマインドの初期の開発人材は数十人に過ぎなかったが、今は1000人に増えた」と話した。韓国のAI力量が、米国、中国などグローバルなリーディング国家と比べて格差があるという指摘だ。

チャ委員長は、米中デジタル覇権戦争で韓国が生き残るための方策として「国家市場拡張性(Market Scalability)」を提示した。彼は特に韓国とドイツの戦略的なデジタルプラットフォームの共同開発協業が必要な時期だと強調した。

また、「第4次産業革命のデジタル核心は、ビッグデータ、AIアルゴリズムは、クラウド」であるとし、「未来を考えるなら、すぐにクラウド技術を確保しなければならない。クラウドがなければ、今後、私たちは一歩も進むことができない」と声を高めた。

そして、「米国、中国との格差があったら、第3のグローバルマーケットで代案を提示することができなければならない」とし、「そのような次元で韓国と産業補完関係が確実であるドイツは、韓国の素晴らしいパートナーになるだろう。ハードウェアが強い韓国とソフトウェアで競争力のあるドイツ、この二つの国のテクノロジーを合わせて一つのAIシステムを構築しなければならない」と説明した。

さらに彼は、AI人材のための専門共同研究員も拡散すべきだと主張した。このため、ソウル大学のデータサイエンス大学院の設立にも彼は主導的に乗り出している。データサイエンス大学院は専攻に関係なく、すべての学部専攻を選抜して専門性のあるデータサイエンス人材、いわゆる「両手利き人材」を育てるために集中する計画だ。

チャ委員長は、「データサイエンス大学院は2020年3月、修士・博士課程を開設してデータ基盤の革新と起業教育にフォーカスを合わせる」とし、「今後、大学とともに民間出資の研究院が力を合わせて規模のある革新モデルを探さなければならない。デジタル人材養成に国家的にオールインすべき時期だ」と強調した。



 
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