サムスン電子、中国のスマートフォン生産工場 全て撤収…インド・ベトナムに生産拠点を移す

[サムスン電子、中国のスマートフォン生産工場 全て撤収…インド・ベトナムに生産拠点を移す]



サムスン電子が結局、中国のスマートフォン生産ラインをすべて閉鎖する。 昨年12月、天津工場を閉めたのに続き、今月中に恵州工場も閉鎖することになった。 サムスン電子はインドとベトナムに生産拠点を再配置し、変化するグローバルスマートフォン市場の経営環境に積極的に対応するという計画だ。

23日、関連業界によれば、サムスン電子は最近、今月中に惠州工場の稼動を中断することに決定した。

恵州工場の閉鎖はある程度予見されたことだというのが業界の見方だ。 サムスン電子は今月6月初めから当該工場の人員削減を開始した。 当時、4000人にのぼる職員を半分水準に減らしたのに続き、現在は他の職員たちを対象に再就職支援など退職手続きを進めている。

サムスン電子が恵州工場を閉鎖する理由は中国市場でのシェアが壁にぶつかったためだ。 恵州工場は内需向け製品を中心に生産してきた。 2017年、惠州工場の年間生産量は全体のスマートフォンの生産の20%水準である6000万台に達した。

しかし、サムスン電子の中国スマートフォンの市場占有率が下がり続け、恵州工場の活用度も低くなった。 2013年に20%台を記録したサムスン電子のシェアは昨年、0%台まで落ちた。

さらに、中国の人件費の上昇も負担を増大させた。 恵州工場の月平均賃金は2008年1894人民元(約31万ウォン)から昨年5690人民元に、3倍近く増加した。 サムスン電子の惠州生産法人は2四半期に売上1兆2640億ウォンに、四半期純損失486億ウォンを記録し、赤字に転換された。

昨年末、天津工場に続き、恵州工場まで閉鎖されれば、サムスン電子の中国内のスマートフォン生産拠点はなくなる。 その代わり、サムスン電子はインドとベトナムを新しい根拠地にするという戦略を立てている。

特にインドのノイダはサムスン電子が期待をかけている地域だ。 ノイダ工場は1990年代の初めごろ、インドに設立された最初の電子製品の生産基地の一つである。 サムスン電子は2005年からここで携帯電話を生産してきた。 昨年は8000億ウォンを投資した世界最大規模の新工場の竣工式も終えた。 ノイダ工場は年間1億2000万台ほどのスマートフォンを生産することができる。 これを通じて急成長するインドスマートフォン市場の需要に積極的に対応する一方、海外輸出量も確保できるものと期待される。

全体物量の半分を消化しているベトナム工場の役割もさらに大きくなる見通しだ。 サムスン電子は2008年と2013年、バクニン省とタイグエン省に工場を設立し、それぞれ1年後から本格的にスマートフォンを生産している。

ベトナムの場合、単純な生産基地を超え、研究開発(R&D)拠点としても積極的に活用する。 現在、ハノイで2022年の完工を目標にモバイルR&Dセンターを建設中だ。 1万1600平方メートル(約3500坪)、地下3階・地上15階に達する。 専門R&D人材も3000人まで増やし、次世代スマートフォンの開発に主力するという計画だ。
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