落ち着いたASF・・・「豚肉価格、もうすぐ上がる」懸念拡大

  • 不安心理で消費一時急減…前年10月比15%下落

  • 韓国産の供給が減り、中国は世界の豚を独占して需給不安

[写真=聯合ニュース]


アフリカ豚コレラ(ASF)の追加感染が止まり、今後の豚肉価格の行方にも関心が集まっている。今は急な消費萎縮で価格が下がった状態だ。しかし、殺処分による需給不安に加え、中国の豚コレラに輸入肉供給も円滑でない可能性があり、価格が急騰する恐れは依然としてある。

9日、農林畜産食品部によると、豚肉の卸売価格は1㎏当たり3311ウォンだ。先月の平均である4791ウォンに比べて30.7%、昨年10月の3911ウォンよりは15.2%が下落した。

先月17日、アフリカ豚コレラの初確定判定が出た時、卸売価格は1㎏当たり6000ウォンを超えたりもした。二日後の19日、豚肉の卸売価格は6201ウォンまで急騰した。卸売価格が一ヶ月余りの間に半分に下がったのだ。政府は、移動中止命令が解除されて虐殺量が増えた上、消費心理が萎縮した影響だと判断し、消費促進行を開く案も検討している。

アフリカの豚コレラは去る3日、金浦市(キンポシ)通津邑(トンジンウプ)で確定判定が出た後、落ち着いた状態だ。幸い、京畿道(キョンギド)抱川(ポチョン)や忠南(チュンナム)などの大規模な畜産団地には広がらなかった。しかし、潜伏期間を考慮すると、まだ発症の危険性は残っている。消費者たちの心理的負担も相変わらずだ。

このような状況に豚肉の価格は下落傾向を続けているが、事態が長期化すれば価格が上がるという懸念は依然としてある。中国の余波で輸入に支障が生じた場合、暴騰する可能性もあると推定する。

アフリカの豚コレラが流行った中国は、豚の半分程度を殺処分したという。豚肉の消費が多い中国は豚肉の価格が急騰した。韓国銀行調査局が海外経済フォーカスに掲載した「中国の豚肉価格の高騰背景及び展望」報告書をみると、中国内の豚肉価格は先月26日、卸売価格を基準にして前年同比82.4%も上昇した。価格が急騰すると、中国は豚肉の輸入に熱を上げている。

英国のコンサルティング会社キャピタル・エコノミクススは、「中国は世界の豚肉の半分以上を生産・消費しており、海外の供給に依存するしかない」とし、「2020年初めまで価格は2019年初めより80%ほど値上がりする可能性がある」と分析した。実際に国連食糧農業機関(FAO)の9月の世界の食糧価格指数によると、肉類の価格指数は0.8%(1.3ポイント)上った181.5となった。

韓国の豚肉の自給率は65%水準だ。残りの35%は輸入に依存している。安い輸入豚肉需給に支障が生じると、小売価格の値上げは止められない。業界関係者は、「様々な変数があって今は価格が落ちた状態だが、アフリカ豚コレラ事態が長期化すれば需給にも否定的な影響を与えかねない」とし、「今月以降、韓国産の豚肉価格も値上がりするだろうし、11月が過ぎると牛肉・豚肉・鶏肉の値段がすべて同時上昇する可能性がある」と述べた。


 
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