日本の安倍晋三首相が20日で日本の憲政史上最長の首相になる。安倍首相の在任日数は2887日で、敗戦前後を合わせて最も長い期間を執権した桂太郎(1848~1913年)元首相(2886日)の記録を超えることになる。
安倍首相は、2006年9月26日〜2007年9月26日366日、第1次執権して以降、2012年12月26日に第2次政権をはじめ、以後7年近く引き続き首相を維持している。
このように安倍首相が競争者なしに独走できた背景には、選挙戦略と経済政策「アベノミクス」の成功が主な要因として挙げられる。
安倍首相は、民主党から政権を取り戻した2012年の衆議院議員総選挙以降、衆議院と参議院選挙それぞれ3回ずつ、計6回にわたった国会議員選挙で圧勝を収め、「6勝無敗」を記録した。彼は無敗行進を続けながら「選挙の安倍」というニックネームを得るようになった。
選挙の戦線を曖昧にする特有の選挙戦術も役立った。安倍首相は野党が反対しにくいテーマを選挙の争点にする「能力」がある。
2014年の衆議院議員総選挙時は消費税率引き上げの延期を、2017年9月の衆議院議員総選挙の時は消費税増税による税収増加分の幼児教育無償化の使用という政策でイシューを先取りし、圧勝を収めた。
財政支出の拡大で市場に通貨を緩め、超低金利で消費を刺激させるアベノミクスは、株式市場と不動産景気の好況を作り、支持者を増やした。
しかし、安倍政権がいつも好評だったわけではない。日本国内外の批判に耳を閉じた「史上最悪の首相」という批判も出ている。
長期政権が続く間、安倍政権の閣僚と自民党の主要人物らは常に妄言を吐き、不正を働きながらも、きちんと反省する姿を見せなかった。安倍首相が非違と舌禍について直接謝罪をしたものの、「常に口先だけの謝罪」という批判が続いている。
特に、最近は首相自ら非違と妄言の主人公を自任した。
今月初め、国会で野党議員が私学スキャンダルと関連して政府閣僚に対して質疑し、疑惑文書の出処を確認すると、平常心を失って席に座り「君が作ったのではないか」と揶揄を浴びせて非常識という指摘を受けた。
最近では、首相主催の「桜を見る会」に自分の後援会関係者を招待して「私有化」したという激しい批判を受けたりもした。
アベノミクスもかなりの攻撃を受けている。累積財政赤字が雪だるまのように増えており、市場に資金を供給するほど消費が大きく増えておらず、物価上昇率が予想ほど上がらないため、一見好況に見える景気が「バブル」という指摘が多い。
多くの議論の中でも、日本の政界では安倍首相「長期執権説」が提起されている。任期後も再び自民党の総裁を務め、4選に乗り出すという観測だ。
執権与党である自民党の総裁が事実上の首相を務める日本の政治構造上、安倍首相は大きな異変がない以上、2021年9月まで首相の座を担うことになる。
しかし、自民党内では2017年、総裁の規定を従来の「2選6年」から「3選9年」に修正したように、再び堂規則を改正して現政権を延長させようという声が出ている。規定が変わると、安倍首相の10年以上執権も可能になる。
与党内で安倍首相を牽制する人物がいないだけに、自民党のナンバー2である二階俊博幹事長をはじめとする党の重鎮たちも積極的に彼の4選を支持しているという。
<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>