[日中韓特集] 「ウォーアイニィLGグループ」 B2BからB2Cまで進出

LGグループは中国市場で企業間取引(B2B)から企業と消費者間取引(B2C)まで様々な分野に進出している。 特に系列会社のディスプレイと化学、生活健康が頭角を現している。LGディスプレイは2002年7月、中国南京に液晶表示装置(LCD)のモジュール生産法人を設立し、初めて中国市場に進出した。 以後、広州や煙台などにディスプレイパネル及びモジュール工場を建てながら事業を展開している。

現在、LGグループは中国に7つの生産法人と4つの販売法人そして2つの支社を運営している。ここでモバイルなどの中小型製品からノートパソコン、テレビに至るまで様々なパネル製品を中国で生産し全世界に供給している。

 

[LGディスプレイ、中国広州LCD工場の全景 [写真=LGディスプレイ提供]]

昨年、LGディスプレイの中国内売上規模は158億ドル(約18兆7500億ウォン)に上る。LGディスプレイはプレミアムTV市場で急成長している有機発光ダイオード(OLED)市場の需要に積極対応するため、坡州(パジュ)だけで生産していた大型OLEDを中国でも生産するツートラック生産体制の構築に乗り出している。その一環として8月、中国の広東省広州市の先端技術産業開発区に位置したLGディスプレイハイテクチャイナ(LGDCO)の8.5世代OLEDパネル工場を竣工した。

LGディスプレイは地域社会と緊密な関係を維持するための協力事業にも積極的だ。 疎外階層児童のデジタル格差を解消するため中国広州と南京地域にコンピューター学習のためのIT発電所をオープンした。特に学習教具や書籍をはじめとする生活用品も寄付している。

LG化学にとって中国は主力市場だ。 売上高の70%以上を海外市場が占めているが、中でも中国市場の売上は50%に上る。LG化学は1990年から中国市場の無限な成長性に注目し直接投資を通じた現地進出の可能性を多角的に検討してきた。1995年9月、韓国化学業界で初めて中国天津にポリ塩化ビニール(PVC)の生産法人である「LG DAGU」を設立し中国事業を開始した。 現在、北京に位置した中国持株会社を含め、計17つの生産・販売法人を設けている。

 

[LG化学が中国で進めている社会貢献「愛の学校プロジェクト」 [写真=LG化学提供]]


石油化学部門はLG DAGUの設立を皮切りに1996年には寧波に位置したABS生産法人である「LG Yongxing」を設立し、本格的な中国現地化戦略を展開し始めた。 2009年、「渤天化工」との合弁でLG Botianを設立し天津に6万トン規模の高付加合成ゴム製品であるSBSを生産する工場を建設したりもした。

LG化学はIT・家電製品のハウジング及び自動車の内・外装材に使用されるプラスチック原料であるABS分野で世界シェア1位だ。 これは中国に対する迅速な投資が功を奏したためだ。 LG化学は昨年、中国華南ABS工場に1億ドルを投資し15万トンを増設した。これによって、今年3月から国内外の計200万トンのABS生産体制を整えることになった。LG化学の中国市場への進出成功は地域専門家の育成など持続的な中国市場への投資、合弁先との絆作り、現地化成功、顧客密着マーケティングなど多方面での努力が実を結んだおかげだ。

 

[中国上海の「LG生活健康・su:m37芸術展示会に参加したsu:m37のグローバルモデルの古力娜扎 [写真=LG生活健康の提供]]


LG生活健康は化粧品韓流の先鋒に立っている。 昨年、香港法人を設立し中華圏事業を強化し始めた。LG生活健康は高級ブランドを前面に出し中国市場を攻略している。 「The history of 后」、「su:m37」、「OHUI」「VDL」、「belif」を最高級百貨店に入店させ5つのブランドを中国への安着に成功した。

LG生活健康は中国化粧品事業に徹底した高級化戦略とVIPマーケティング戦略を駆使している。ここ最近では中国女性の高級化、高所得化により高価な高級製品を好む女性が増えている。 ラグジュアリー化粧品の売上の割合が77.4%に達する。

歯磨き、シャンプー、ボディーウォッシュなど生活用品事業もプレミアム市場を積極的に攻略していく計画だ。 昨年上半期に発売したヒマラヤピンクソルト歯磨きの反応が熱い。 中国では「顔値(中国語で「すばらしい」という意味)歯磨き」とも呼ばれるほどだ。 これによって、LG生活健康の中国法人の売上は今年30%の堅調な成長を表すものと見込まれている。

LGは日本市場にも気を配っている。 iPhoneが掌握している日本のスマホ市場に本格的な挑戦状を突き付けた。 キャリア3位のソフトバンクを通じてG8X ThinQ(韓国名はV50S ThinQ)を発売した。 LG電子が日本に高価なスマートフォンを出したのは昨年1月以降、2年ぶりだ。 日本政府が東京オリンピックを控え、来年上半期から5世代移動通信(5G)の実用化を急ぎ初期市場を掌握するという腹案だ。

日本企業との投資も続いている。 LG電子とLG化学、LGユープラス、LG CNSなど系列会社4社はソフトバンクグループのベンチャーキャピタル(VC)であるソフトバンクベンチャーズが人工知能(AI)分野に集中投資するため約3200億ウォン規模のファンドに200億ウォンを共同出資することで合意した。 LGは年内にも70億ウォンを出資する。

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