[プレビューするCES 2020] これからは建設、船舶、旅行、農器具もテック企業

  • 「CES2020、産業境界崩壊の元年」

  • 伝統産業のIT企業変身への加速化

[写真=亜洲経済]


「すべての産業カンファレンスがCESに帰結される雰囲気です。テックがすべてのビジネスの中心になり、IT業界だけでなく、全体産業の一年を見通すことができるからです。」

チュ・ヨンソプ元中小企業庁長(現 高麗大学客員教授)は、世界最大の技術展示会「CES 2020」の開幕(7日、現地時間)を4日後に控えた今月3日、米ラスベガス現場に到着した。CES現場で産業の変化を学びながら、企業と政府の政策の方向を導出するためだ。あらかじめ現場の雰囲気を把握するため、2020年の年が明けるとすぐにラスベガスに向かった。

チュ元庁長は、「毎年CESに参加したが、今年は今後10年が始まる年という意味を持つ。特に技術企業ではなかった会社が、大挙テック企業に進入したことを確認することができるというのが特徴だ」と分析した。

7日から10日まで米ラスベガスで開催される「CES 2020」は、産業間の境界がなくなる元年になるという評価だ。

これまでCESでは、トヨタ、フォード、ダイムラー、BMW、現代自動車など、自動車企業の登場が話題になった。しかし、今回のCESからは、航空、フード、生活用品、ビューティー、農機具、建設、船舶など伝統的な企業が大挙展示に参加して基調講演を行う。最も注目される企業は、開幕演説をするデルタ航空だ。米国1位の航空会社であるデルタ航空は、人工知能(AI)と仮想現実(バーチャルリアリティ・VR)技術を活用した旅行テックについて紹介する予定だ。

デルタ航空側は「未来の航空旅行を変える革新的な消費者経験を披露することになるだろう。技術と革新がどのように未来の旅行を変化させるかを示す」と予告した。

シリコンバレーの人工肉メーカーであるインポッシブル・フーズも昨年CESに続き、今年ニュースカンファレンスを開催し、「飲食の未来」について発表する。インポッシブル・フーズは、人工肉「ハンバーガー用パティ」を製造しているが、今後、偽の鶏肉などに拡大する予定であるだけに、今回のCESでも革新的なフードテック製品を披露するものと期待されている。

また、フードIT企業テクパル(Tecpal)が披露する知能型自律料理システムも登場する。同社は、500種類以上のレシピと様々な飲食の栽培法を認知しており、いつでも欲しい料理を食べられる製品を紹介する。

農機具メーカーのジョン・ディア(John Deere)と船舶メーカーのブランズウィック(BRUNSWICK)も注目される。ジョン・ディアとブランズウィックは農機具や小型船舶の「業界」で最高の企業だが、外部にはほとんど知られていなかった。テック企業への変身を通じて市場を広げようとしているのだ。ジョン・ディアは、今回のCESでモノのインターネット(IoT)基盤のトラクターを披露し、ブランズウィックは小型船舶メーカーがどのように技術を使用して自律走行を具現し、船舶同士の接続を高めるなど「海洋産業(Marine industry)の未来」を示すと予告した。

生活用品メーカーのP&Gも、大規模な展示場を設けた。IoTスキンケア製品を披露し、P&Gが投資したスタートアップを公開し、革新能力を誇示する予定だ。

今年のCESでは、伝統的なテック企業のインテル、クアルコムなどが展示規模を大幅に減らし、NVIDIAは登場しない。しかし、これまでテック企業ではなかった企業が技術産業に参入し、CESを占めているという評価だ。

国民大学のチョン・グミン教授は、「今回のCESは伝統的な産業がテック企業化されることが最大の特徴だ。彼らがどのように変身しようとしているかを見るのは、大きな観戦ポイントだ」と説明した。

 
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