[CES 2020] CES 「Car-tertainment」に注目する

[写真=フィンランドのソフトウェアメーカーのThe Qtが「CES 2020」で披露したコネクテッドカー向けのデジタルコックピット]


ダッシュボードを埋め尽くした48インチのタッチスクリーン。その画面に広がるドラマ「スタートレック(StarTrek)」と天気予報。

中国電気自動車スタートアップのバイトン(Byton)が生産する新車、「M-byte」の室内電装仕様だ。3年連続で世界最大の技術展示会「CES 2020」に参加しているBytonは、公式開幕を控えて5日(現地時間)に開催された記者懇談会で、電気自動車に適用された「娯楽機能」を一番先に掲げた。

自動車の室内に装着された、普通の家庭内のテレビと比べても遜色のない大きさの画面を通じて、ドラマ、ニュースなど各種コンテンツを見ることができる。このため、Bytonは米映画スタジオ大手のバイアコムCBS(ViacomCBS)、天気予報を提供する アキュウェザー(AccuWeather)、HDデジタルラジオとポッドキャスト(Podcast)などオーディオコンテンツを提供するエクスペリー(Xperi)などとの提携を発表した。

Bytonのダニエル・カーチャート最高経営責任者(CEO)はこの日の記者懇談会で、「電気自動車M-Byteはテスト生産を始めて、今年、量産段階に入るだろう「とし、「3つのモデルが生産されるが、すべてデジタル技術やエンターテインメント機能が大幅に強化される」と強調した。

実際、Bytonが中国南京で製造している電気車は、助手席と運転席の間にタッチスクリーンを設置し、車両に乗っているすべての人が多様なコンテンツを楽しめるように構成されている。現在、Bytonは中国の南京工場で電気車を生産しているが、中国を皮切りに車両を消費者に引き渡すという計画だ。低価格モデルのM-Byteは、年内に量産を開始して2021年に市場に発売され、2023年まで3つのモデルを発売する。

Bytonの事例からも分かるように、近年自動車とエンターテイメントとの合作、いわゆる「Car-tertainment」が拡散している。電気自動車(EV)、自律走行者(Self-driving Car)などIT技術の便利な走行を手助け、もはや自動車が乗る機器ではなく、楽しむ機器へと変わりつつあるのだ。テスラのイーロン・マスクCEOも昨年、自主走行自動車が一般化すれば「自動車でメディア機能が最も重要になるだろう」とし、自動車がメディアプラットフォームに進化すると予告している。
 

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今回の「CES 2020」でもこのような Car-tertainment のトレンドはあちこちで感知されている。自動車のIT技術が本格的に適用されてからCESに自動車電装や部品メーカーの展示会参加が増えている中、技術進化の核心の一つが「メディア対応機能」になっているのだ。

今年、ラスベガス現場でも多くのメディア分野の自動車技術(Vehicle technology)関連セミナーや展示が予定されている。7日から10日まで公式行事だけで13程度のCar-tertainment技術セミナーが予定されている。

自動車部品会社のメディア対応機能は、コンテンツから運転を助ける天気予報、ニュースなど付加情報まで非常に多様化している。自動車部品メーカーのボッシュは「軽量運転スマートガラス(Light Drive smart glasses)」を紹介する。これを利用すれば、ナビゲーションだけでなく、主要な日程まですべてガラス窓を通じて確認することができる。

これと共にトヨタ、現代などの完成車メーカーもメディア機能の強化とコンテンツ会社との提携を発表する予定だ。自動車部品メーカーだけでなく、ネットフリックス、NBCユニバーサル、Spotify(スポティファイ)、シリウスXMなどコンテンツ企業も、自動車で楽しめるフォーマットのコンテンツのサポートはもう必須だ。今回の展示会でも、様々なブースには車両からコンテンツを見る視聴体験を広報している。自動車での視聴体験は、もはや付加機能ではなく必須となっているわけだ。
 
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