LGディスプレイが中国広州工場の稼動本格化を控えている。 最後のテスト生産による品質安定化作業を経て、最終歩留まりの確認段階に入ったという分析だ。
6日、関連業界によると、LGディスプレイの中国広州8.5世代有機発光ダイオード(OLED)パネル工場は1月中にテスト生産を完了し、本格的な量産に突入する。
LGディスプレイの内部関係者は"今月中に5000つの生産を皮切りに、量産に突入する"、"条件が合っているか確認した後、早い期日内に生産を増やす予定"と伝えた。
これに先立ち、クォン・ヨンスLG副会長もLGディスプレイの広州工場が近く正常化することを示唆した。 クォン副会長は3日、「2020年経済界の新年会」で記者らと会って、"(LGディスプレイの中国広州工場について)業界で心配が多いが、すぐに正常化されるだろう"と話した。
広州工場は高解像度55・65・77インチなど大型OLEDを主力として生産する。 当初、LGディスプレイは昨年8月、工場を竣工した後、2021年までに月9万枚を生産する計画だったが、前半の量産歩留まりの予想より低く、生産日程が遅れている。
マルチモデルグラス(MMG)工法や新規素材の適用など製造コストや生産コストを下げようとする過程で日程が遅れた。 OLEDテレビパネルにMMG技術を適用したのは今回が初めてだ。
今年、工場稼動が正常軌道に乗ると、OLEDパネルの出荷量は前年比2倍近く増えるものと見られる。
これはLGディスプレイの実績改善にも役立つものと予想されている。 LGディスプレイは液晶表示装置(LCD)業況の悪化で直撃を受けた。 LCDはLGディスプレイ全体売上の80%を占めている。 昨年1~3四半期の累積赤字だけで9375億ウォンに達する。 2019年の年間基準で累積赤字1兆ウォン突破の可能性が高まった。
LGディスプレイは今年、高付加価値のOLED大型パネルの出荷量を増やすと同時に、中国の低価格攻勢で競争力が弱まったLCD生産ラインの効率化を最大化する計画だ。
今年、OLEDパネルの生産が本格化すれば、LG電子のOLEDテレビの価格競争力の確保にも役立つものと見られる。
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