[コロナ19] 「絶望の都市」で書いた「希望の歴史」・・・全国で咲いた治療同盟
大邱・慶北、新天地事態で感染者数が一日数百人も発生し
大邱市「涙の訴え」にも感染症の恐怖に戸惑い
光州を皮切りに全国で病床提供拡散…地域対立を超え、共生の学習効果

양정미 기자

登録 : 2020-03-24 14:25 | 修正 : 2020-03-24 14:25

[写真=光州市提供(ビッゴウル全南大学病院で治療を受けて退院する大邱居住の新型コロナウィルス感染症感染者家族に花束を渡すイ・ヨンソプ光州市長)]


コロナ19事態を契機に、大邱・慶北と光州・全南の関係に追い風が吹いている。大邱と光州は韓国近代史の屈曲した歴史を持っているだけに、地域間対立が激しかったところだ。コロナ19をどうにかして克服するという、一つになった国民の意志が地域感情を越え、真の意味の共同体精神を学習する「現実版教科書」になったという分析だ。

23日、全国の自治体によると、コロナ19によって市民の自発的な連帯の動きが広がっている。中心となったのは、この日まで7667人の感染者が発生した大邱・慶北だ。去る1月20日、韓国で初めてコロナ19感染者が出た後、大邱・慶北地域では「新天地発の集団感染」が発生し、毎日数百人の感染者があふれた。自治体の力だけだと、手に負えないほどだった。病床と医療スタッフの不足で大きな困難を経験し、適時に治療を受けることができず、感染者が自宅隔離中に死亡した悲劇的な事態も発生した。

当時、コロナ19の伝染性と感染への恐怖が極に達した時期だった。クォン・ヨンジン大邱市長は悲惨な感染症の恐怖に「助けてほしい」と涙ながらに訴えた。絶望の沼に落ちた大邱・慶北に、先に手を出したのは光州だ。京畿道が大邱に病床提供提案を拒絶したときだったため、光州の決定はさらに輝いた。光州の勇気は他の自治体が助け合う決定的な契機になった。

光州と大邱の縁は10年前にさかのぼる。2009年、先端医療産業の共同発展に向け、両地域が業務協約を結んで「タルビッ(月光)同盟」という名前を付けたのが始まりだ。月光同盟は大邱と光州の昔の名前である「タルグボル(達句伐)」と「ビッゴウル(光の村)」の頭文字をとったものだ。彼らの友愛はコロナ19事態を経験しながら一層堅固になった。大邱地域の多くのコロナ19軽症の患者が光州のビッゴウル全南大病院など光州に設けられた病床に運ばれて治療を受け、完治して元気に退院した。

光州が積極的に行動をすると、全南も大邱・慶北支援に乗り出した。去る17日、全南の順天医療院には45人乗りの貸切バス2台が到着した。大邱・慶北から来たコロナ19軽症患者30人だ。この日、患者の到着に合わせて順天市住民自治協議会と住民自治委員長協議会など市民30人が出て患者に応援のメッセージを送った。順天医療院は大邱・慶北地域の感染者病床を提供するために168病床をすべて空けておき、コロナ19防疫現場の力になっている。全南のボランティアが作った「愛の弁当」も大邱の医療スタッフと患者に大きな力になっている。

もはや大邱・慶北の応援は全国の自治体に広がっている。木浦市も大邱のため木浦医療院の病床を提供し、釜山と蔚山、慶南も大邱を助けるために乗り出した。釜山・蔚山・慶山地域はコロナ19感染者の増加で陰圧病床が足りない状況だ。しかし、大邱の苦難に背を向けることはできなかった。

彼らは自治体次元でそれぞれ1億ウォンの寄付金を集めて大邱の脆弱階層とコロナ19の被害者、医療支援人材などを派遣し、事案ごとに病床支援も協議して対応している。ソウルも大邱・慶北とホットラインを構築し、病床支援をしている。このほか、民間企業もマスク配布、災害募金をしたり、特産物を大邱に送る応援が続いている。

全国各地から大邱に医療スタッフと病床提供、寄付リレーを繰り広げ、もはや大邱は「絶望の都市」からコロナ19防疫の「希望の拠点」となっている。

大邱市民も感謝の気持ちを込めて少しずつ恩返ししている。タルソサラン奉仕団(達西愛ボランティア団体)は最近、光州市民への感謝の気持ちを込めて光州ボランティアセンターに115万ウォンを寄付した。大邱タルソサラン奉仕団の関係者は、「大邱のコロナ19軽症患者を受け入れてくれたことに感謝の気持ちを伝えるため、みんなの力を合わせて寄付金を集めた」と述べた。

各自治体の団長も「最後まで共にしよう」と希望の連帯を固めている。イ・ヨンソプ光州市長は「コロナウイルスは、分かち合いと連帯の力でいくらでも克服することができる」とし、イ・チョルウ慶北知事は「コロナ19事態を契機に東西はもちろん、大韓民国が一つになった」と述べた。パク・ウォンスン ソウル市長も「辛い日々を過ごしている大邱・慶北が(苦難を)乗り越えるよう、ソウル市が最後まで力になりたり」とした。
 
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