サムスン・LG、第1四半期の業績は好調・・・コロナ発の寒波は第2四半期から

  • サムスン電子、LG電子の第1四半期は業績好調…中国の売上高が少なく、為替レートのおかげ

  • 第2四半期からは欧州と米国市場の需要急減…アーニングショックの可能性提起

[写真=聯合ニュース]


サムスン電子とLG電子が第1四半期に新型コロナウイルス感染病(コロナ19)の影響にもかかわらず、期待以上の成績を出した。サムスン電子は半導体が、LG電子は新家電とOLED(有機EL)テレビが業績を支えた。両社とも比較的に中国の売上高が少なかったうえ、ウォン・ドル為替レートの上昇に支えられて業績を守った。ただ、第2四半期からは欧州と米国の消費市場が本格的にコロナ19の影響を受けたため、「アーニングショック」の可能性まで提起される。

◆半導体のおかげだった第1四半期

サムスン電子がコロナ19にも実績が防御できたのは、メモリー半導体の力が大きかった。DS(デバイス・ソリューション)部門が半導体価格の上昇と堅調な需要に支えられ、4兆ウォンに近い営業利益を導いたものとみられる。

市場では新規設備の投資が遅れており、Dラムなどメモリー半導体の価格上昇が第2四半期にも続くとみている。昨年末、底を打ったDラム(DDR4 8Gb 1Gx8)価格は、先月の平均固定取引価格が2.94ドルで、前月比2.08%上昇した。

第2四半期に減っているモバイル向け半導体の需要を、サーバ用半導体の需要で埋めることができるかが業績のカギだ。

ウォン・ドル為替レートは、サムスン電子に友好的だ。1200ウォン台で為替レートがとどまり、サムスン電子は為替レートの上昇の恩恵を享受している。サムスン電子はウォン・ドル為替レートが5%上昇すると、1630億ウォンの営業利益が増加する。

メリッツ総合金融証券のキム・ソヌ研究員は、「第2四半期にも半導体事業の営業利益は、販売価格と出荷量の同時改善をもとに安定的に増加する見込みだ」とし、「最近、モバイルDラムの需要鈍化への懸念が発生しているが、サプライヤーの生産縮小及びサーバーのキャパシティへの転換が発生するだけに急激な需給変動の可能性は限定的だ」と予測した。

◆主要工場のシャットダウン、第2四半期のグローバル販売の崖がやってくる

始まったばかりの第2四半期は、憂鬱な見通しがあふれている。世界的に自己隔離が行われているだけに、電子業界では販売減少を受け入れざるを得ない。コロナ19から職員の安全を守るため、工場の稼働も円滑ではない。アーニングショックなど業績が激減するだろうという暗い見通しがあふれている。

サムスン電子とLG電子は現在、欧州と米国など主要工場がシャットダウン状態だ。稼動している工場も部品需給の支障と需要の減少で稼働率が通常より低下した。

スマートフォンを生産するサムスンのインドノイダ工場、テレビを生産するサムスンのロシアカルーガ工場、LGのインドノイダ・プネーの家電・テレビ工場、米テネシー州の洗濯機工場などが依然として稼動を中止した状態だ。

サムスン証券は最近の報告書で、「サムスン電子の第2四半期IM(IT・モバイル)部門の営業利益は、前年同期比54%、CE(家電)部門は70%の減少が予想される」とし、「3月半ば以降から先進国市場のコロナ19影響が深刻化し、インドなど海外のスマートフォン生産量が萎縮されて不確実性が高まっている」と分析した。

8K テレビ市場の成長を牽引すると期待されていた東京オリンピックが延期されたのも打撃が大きい。業界では、東京オリンピックを起点に8Kコンテンツ市場が拡大すると期待していた。

サムスン証券のイ・ジョンウク研究員は、「第2四半期のグローバルスマートフォンとテレビ需要が前年比でそれぞれ30%と22%下落するとみられる」とし、「これにより、LG電子の営業利益を40%下方修正した4434億ウォンと推定する」と明らかにした。
 

[資料=サムスン電子提供)]


<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>
기사 이미지 확대 보기
경북 포항시 경북 포항시
닫기