[写真＝聯合ニュース（25日、青瓦台で国家財政戦略会議を主宰している文大統領）]
文在寅（ムン・ジェイン）大統領は25日、国家財政戦略会議を主宰し、新型コロナウイルス感染症（コロナ19）の感染拡大による経済への影響は「経済戦時状態」であると指摘し、積極的な財政拡大で経済危機に先制的に対応する意志を強調した。
文大統領はこの日、新型コロナ時代に備えた国家財政運用の方向性や戦略を話し合う国家財政戦略会議で、「まさに経済の戦時状況だ。火事を消す時もより早く、初期に十分な水をまいてこそ、大きな被害を防げる」とし「戦時の財政を編成するという覚悟で財政能力を総動員しなければならない」と述べた。2004年から始まった国会財政戦略会議は、大統領と首相を含む各部処の長官が出席する財政分野の最高位級の意思決定会議だ。
文大統領は「世界経済の底が見えないだけに、韓国の経済も例外ではない」とし、積極的に拡張的な財政政策を取る必要があるとの認識を示した。
また「第1次、第2次の補正予算案を超える第3次補正を迅速に準備してほしい」とし、「追加補正の効果は速度とタイミングにかかっているため、第3次補正予算案が6月中に処理されるよう、国会がよく協力してほしい」と呼びかけた。必要な金を必要な時に民生や経済の現場に供給するためだ。
一部で提起されている財政健全性の悪化懸念については、「財政当局もこのような意見を十分に留意してほしい」とし「今の深刻な危機の局面では十分な財政投入を通じて早期に危機を克服して経済成長率を高め、長い目で健全性を回復する好循環を目指さなければならない」と改めて強調した。さらに「財政は当面の経済危機の治療薬であり、ポストコロナの経済体質を改善し免疫力を高めるワクチンの役割も担わなければならない」と付け加えた。
一方、文大統領は韓国の国家財政は他の国に比べて非常に健全な方ではあるが、不要不急な支出を果敢に減らし、強力な支出の構造調整が伴わなければならないという考えも明確に示した。また、そのためには「政府がまず率先して支出を減らす」と約束した。
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