LS電線、電気自動車部品工場の新築…危機に一歩進んだ投資

[LS電線、電気自動車部品工場の新築…危機に一歩進んだ投資]



LS電線が電気自動車用部品の生産インフラを拡大する。 コロナ19危機にもかかわらず、電気車の需要が増加したことにより、先手を打って出たのだ。

3日、業界によると、LS電線は京畿道軍浦市(キョンギド・グンポシ)の研究開発(R&D)センター敷地内に知識産業センターの新築に乗り出す。 オフィス型工場の形で承認を受けたこの建物は地下2階、地上6階に、約2万平方メートル規模で建てられる。 今年8月中の着工を目標としている。 市場では全体投資金額を100億ウォン規模と推算している。

京畿道軍浦市1万2700㎡の敷地にはLS電線とLSエムトロンがR&D力量強化の一環として、2012年から研究開発センターを運営している。 今回追加で新築する建物は研究開発センター周辺の駐車場敷地を活用することになる。

新築建物には電気自動車の部品を作る「LS EVコリア」が入居するものとみられる。 ここは既存のLS EVコリア工場から1キロ離れた所で、歩いて10分の距離にある。

LS EVコリアは新築建物で新たに受注を受けた電気自動車部品を生産できるラインを構築する計画だ。 電気自動車の部品は主にプロジェクト別に長期供給契約を締結するため、新規ラインの構築が必須だ。 さらに、工場には新技術を研究できる装備などが導入される見通しだ。

LS EVコリアは31つの電気車コネクター、バッテリーパック部品、バッテリー保護システム(BPU)などESS用部品を生産する。 生産された主要製品はLG化学と中国北京自動車などに納品される。

LS EVコリアはLS電線が株式の53%を保有している子会社である。 当初、LS EVコリアは今年3月、株式市場に企業公開(IPO)を準備していた。 これを通じて集めた資金は生産量を増やすための量産ラインを構築し、生産技術の内在化に使うという計画を立てている。 当時、LS EVコリアは新規プロジェクトラインの構築と高電圧ハーネスシールド処理工程装備などの導入に、2021年までに131億ウォンを投入すると発表している。

コロナ19事態を受け、IPOを撤回し、資金確保が遅れたが、これ以上投資を先送りできないという判断から工場の新築に乗り出したのだ。

電気車の需要が急増し、LS EVコリアの業績は急成長中だ。 LS EVコリアは昨年、前年比それぞれ278%と452%増加した2121億ウォンの売上高と190億ウォンの営業利益を記録した。 韓国だけでなく、子会社である中国乐星电缆有限公社の売上が急増したことが業績高騰の要因だ。

LS電線の電気自動車部品事業は国内や中国などアジアをカバーするLS EVコリアと、欧州市場を担当するLS EVポーランドが担当する。 これに先立ち、ポーランド法人にも今年2月に400億~500億規模の工場増設のための投資に踏み切った。 ポーランド法人は現在、電気自動車30万台規模の電気自動車バッテリー用部品を生産しており、増設が完了すれば電気自動車60万台規模の部品を生産できるようになる。

LS電線は今年初め、「ビジョン2030」を宣言し、グローバル事業の拡大に拍車をかけている。LS電線のク・ジャヨプ会長は今年1月、"アジアと中東が売上の90%以上を占める事業構造から脱皮し、世界で均衡の取れた成長を成し遂げなければならない"とし、"2030年までにケーブルソリューションのグローバルリーダーに跳躍しよう"と述べた。

4月には500億ウォンを投入した江原道東海の海底ケーブル2工場が竣工された。 LS電線は海底ケーブルの受注が増加し、304億ウォンを投入して追加増設も準備している。

LS電線の関係者は"LS電線の研究開発センターの遊休敷地に工場を建てるのは事実"とし、"来年完成されるため、まだ活用用途は決まっていない"と述べた。
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