IMF、今年の韓国の成長率を3.1%に上方修正・・・「コロナ以前より最も早く回復」

[写真=聯合ニュース]


国際通貨基金(IMF)は、今年の韓国経済成長率を3.1%と見通し、直前の予測より0.2%ポイント引き上げた。実体経済が新型コロナウイルス感染症(コロナ19)以前の水準に回復する速度が最も早いという見通しだ。

IMFは26日、こうした内容を盛り込んだ「世界経済見通し修正(World Economic Outlook update)」を発表した。IMFは通常4・10月に世界経済見通し(WEO)を、1・7月に世界経済見通し修正(WEO Update)値を発表する。

IMFは、今年の韓国の経済成長率の予測値を3.1%と見通し、直前の予測値より0.2%ポイント上方修正した。来年の成長率は2.9%で、従来より0.2%ポイント下げた。

IMFは、韓国がコロナの危機から早く回復するだろうと見込んだ。2020~2021年の合計成長率は、韓国が2.0%で先進国の中で最も高いと予想された。

2020~2021年の合計成長率は、2021年の実質国内総生産(GDP)を2019年(コロナ危機以前)と比較したものだ。実体経済がコロナ以前の水準に回復する程度が、韓国が最も高いという意味だ。

米国の2020~2021年の合計成長率は1.5%、日本は-2.2%、ドイツは-2.1%、フランスは-4.0%、スペインは-5.9%、イタリアは-6.5%だ。

企画財政部は「IMFがK-防疫と積極的な政策対応などコロナ克服の過程での韓国の対応を高く評価したことを反映したもの」と説明した。

さらに、今年の世界経済成長率は5.5%を記録し、昨年10月の予測比0.3%ポイントを引き上げた。これにはワクチン・治療薬の普及拡大で今年第2四半期に景気回復のモメンタムが強化されるという前提がある。来年の世界経済成長率は4.2%と見通し、従来の予測値を維持した。

先進国は4.3%、新興・開発途上国は6.3%で、それぞれ既存の見通しより0.4%ポイント、0.3%ポイント引き上げた。新興・開発途上国の場合、国別に景気回復の様相は異なるが、中国(8.1%)の高成長とインド(8.8%→11.5%)の成長率の上方修正などを反映した結果だ。

今年は先進国の中でフランスの経済成長率を5.5%で最も高く見通したのに続き、米国が5.1%、英国が4.5%、日本が3.1%、ドイツが3.5%、イタリアが3.0%とそれぞれ予想した。

IMFは「コロナパンデミックを統制するためには強力な多国間協力が必要だ」とし「ワクチンの普遍的流通を保障し、みんなのために低価格で治療薬に接近する必要がある」と促した。

また、コロナの拡散が持続する場合は、被災階層のための政策支援を維持する必要があると強調した。

IMFは「経済活動正常化時、政策支援を漸進的に縮小しながら経済回復を支援するための広範囲な政策を推進しなければならない」とし「失業者の再教育とセーフティネット強化、社会保険拡大(失業給与基準緩和など)などを通じた不平等解消が必要だ」と提言した。

ポストコロナに備えた積極的な姿勢も促した。IMFは、「生産性向上の鈍化と不平等の深化、人的資源の蓄積の不振、貧困の深化などコロナによる被害克服に優先順位を置かなければならない」とし、財政余力のある国々の同調化した公共投資と気候変化の対応、貿易葛藤の解消などのための国際協調強化を例として提示した。

ただ、コロナによる負債の増加も警戒しなければならない。IMFは「世界共同体はこれらの国に対する国際的な流動性に対する適切な接近を保障するため、緊密に協力する必要がある」とし、「国の負債が持続可能でない場合、適格国はG20が合意した共通フレームワークに基づき、債権団と協力して負債を再調整しなければならない」と助言した。
 

[資料=企画財政部提供]


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