領収書に広告まで受けてみろって?・・・カード「電子レシート」のジレンマ

  • 政府、紙領収書発行義務の緩和を議論中

[写真=亜洲経済DB]


政府とカード業界は紙の領収書の代わりに電子領収書発行の推進に乗り出しているが、代案がはっきりしていないという指摘が出ている。電子領収書が紙の領収書に比べて費用面で大きな差がなく、アクセスも劣るからだ。

20日、業界によると、企画財政部と金融委員会など関連省庁は、カード加盟店の紙領収書発行の義務を緩和する付加価値税法の改正を議論している。

現行の付加価値税法によると、供給者が財貨や用役を販売する場合、消費者に直ちに領収書(売上伝票)を発行しなければならない。

しかし、消費者は紙の領収書を受け取るとすぐ捨ててしまうなど、紙領収書による浪費問題が絶えずに指摘されてきた。

共に民主党のコ・ヨンジン議員室によると、カード決済による領収書発行費用は、2015年度488億9000万ウォンから昨年560億9000万ウォンへと14.7%増加した。領収書の発行のために一年間平均513億ウォンの費用が発生しているわけだ。

紙の領収書発行費用を100%負担しているカード業界も規制緩和を要求し、電子領収書への転換に対する共感が広がっている。

まず、電子領収書の発行手段として最も有力視されるのはカカオトークだ。国民の大多数が既に使用されており、アクセスが良いからだ。

先立ってカカオペイは、今月初めから領収書の機能を提供している。この機能を申請すれば決済時の紙領収書の実物と同じ形の電子領収書がカカオトークメッセージに伝送される。現在、新韓カードのみ可能で、ハナカード・ロッテカードも間もなく追加される予定だ。

しかし、カカオペペイの領収書発行費用は1件当たり6.6ウォンで、紙の領収書(1件当たり7.7ウォン)と大きな差はない。

しかも消費者の立場としてはカカオペイから送られる広告までそのまま受け取らなければならない問題がある。これを勘案すると、実質的な費用はさらに上がることになる。

文字メッセージ(携帯のショートメッセージ)を通じた方法もある。ただ、電子領収書は単純カードの承認アラームではないので、イメージ携帯で伝送する必要がある。そのためにはSMS(Short Message Service)ではなく、MMS(Multimedia Messaging Service)で送らなければならないが、SMSが1件当たり20ウォン水準である反面、MMSは450ウォンくらいへと費用が大幅に増加することになる。

各カード会社のアプリケーションアラーム電子領収書を発行することもできる。この場合、費用は発生しないが、カード会社のアプリケーションはカカオトークに比べてアクセス性が著し落ちるという点が大きな短所だ。

業界関係者は「紙の無駄遣い考えると電子領収書に転換されるのが正しい」とし、「カカオトークの電子領収書はカード会社の立場から費用削減効果はほとんどないとみている」と伝えた。
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