対北朝鮮制裁に昨年の北朝鮮成長率-4.1%・・・21年ぶりの最低

[写真=聯合ニュース]


国際社会の対北朝鮮制裁の影響で昨年、北朝鮮経済が2年連続大きく後退したことが分かった。

韓国銀行は26日に発表した「2018年北朝鮮経済成長率推定結果」を通じて、昨年、北朝鮮の実質国内総生産(GDP)が前年より4.1%減少したと推定すると明らかにした。

2017(-3.5%)に続き、昨年まで2年連続のマイナス成長をしており、北朝鮮が災害と旧作不作などで困難を経験した1997年(-6.5%)以来、21年ぶりに最大の減少幅だ

北朝鮮の経済成長率は2011年以降1.0%前後の成長を維持したが、2015年-1.1%に落ちた後、2016年には3.9%へと大幅反発したものと推定された。

北朝鮮の成長率後退の背景について韓国銀行の関係者は「対北朝鮮制裁が2017年8月から本格化したうえ、昨年の猛暑で作況が良くなかった点が影響を及ぼした」と述べた。

国連安全保障理事会は2016年11月、北朝鮮の最大の輸出品目である石炭の年間輸出量を4億ドルまたは750万トンに制限する内容の対北朝鮮制裁案を決議した。さらに昨年8月には石炭、鉄鉱石、鉛鉱石、海産物などの輸出を全面禁止した。

また、北朝鮮が6回目の核実験を行った直後の昨年9月には繊維製品が輸出禁止品目に追加され、12月には産業機械・運輸設備・鉄鋼などにまで拡大した。

このような対北朝鮮制裁は産業生産の減少に直接的な影響を与えたと推定された。

昨年、北朝鮮の産業構造をみると、2017年と比較して鉱工業(31.7%→29.4%)の割合が下落した。農林漁業(22.8%→23.3%)、サービス業(31.7%→33.0%)などが上昇したのとは対照的だ。

北朝鮮の対外貿易規模は、前年(55億5000万ドル)より48.8%減少した28億4000万ドルを記録した。輸出は昨年2億4000万ドルで、2017年比86.3%急減した。韓銀が1991年に北朝鮮の成長率を推定してきた以来、最大の減少幅である。

昨年、北朝鮮の名目国民総所得(GNI)は35兆9000億ウォンで、韓国(1898兆5000億ウォン)の1.9%、1人当たりのGNIは142万8000ウォンで、韓国(3678万7000ウォン)の3.9%水準だった。

 
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