化粧品の代わりにリビング・体験空間・・・百貨店1階の変身は無罪

  • ロッテ百貨店江南店、英国のラグジュアリーリビングショップ「ザ・コンランシャプ」…金浦空港店「ジュラシックワールド」

  • 現代百貨店、最上階の食堂街を1階に移し…新世界永登浦、別館は丸ごとリビング館

[写真=ロッテグループ提供]


「百貨店1階=化粧品売り場」という公式が崩れている。

eコマース企業の攻勢と、ここ数年で急激に増加したヘルス&ビューティー(H&B)ストア、免税店の増加により、これ以上百貨店で化粧品を買う需要が多くないからだ。

2日、百貨店業界によると、百貨店1階の変化はいち早く進められている。

業界1位のロッテ百貨店だけでも、数十年固守していた化粧品売り場を大幅に入れ替え、海外ブランド品と体験空間に生まれ変わっている。

最も目立つのは、ロッテ百貨店江南店だ。先月15日、江南店別館の1〜2階(総3305㎡)を丸ごと英国の名品リビングセレクトショップ「ザ・コンランショップ」に変貌した。コンランショップは、英国のインテリアデザイナーのテレンス・コンラン卿が創立したもので、家具やホームデコ、キッチン用品、食器などを販売するプレミアム・ラグジュアリー・ハイエンド売場だ。

英国のほかフランス、日本に入店したことはあるが、韓国ではロッテ百貨店が初めてだ。ロッテグループの辛東彬(シン・ドンビン)会長が見回るほど、力を入れて誘致した。ロッテ百貨店は昨年末にオープンした安山(アンサン)店の新館1階に無印良品を入れるなどリビング分野を拡大させている。

ロッテ百貨店のカン・ヒテ代表は、消費の二極化傾向に合わせてザ・コンランショップのほかにも主要百貨店1階を「プレミアム」売場に変身させている。

ソウル小公洞(ソゴンドン)本店をはじめ、蚕室(チャムシル)店、釜山本店などの主要店舗を化粧品売り場の代わりに海外ブランド売場を主力配置する計画だ。また、2階と5階は、それぞれ女性ブランド品と男性用ブランド品の層に飾る計画だ。2021年にオープンするロッテ百貨店東灘(ドンタン)もプレミアム百貨店になる予定だ。

ロッテ百貨店は、より多くの人々が訪れるように「体験型売場」への投資も惜しまない計画だ。金浦空港店に登場した「ジュラシックワールド特別展」は7月にオープンして以来、4カ月間20万人が訪れる成果を収めた。イベント以後、金浦空港店の新規顧客の流入率は67.7%で、他の店舗に比べて25%ポイント以上増加した。ロッテ百貨店は今後、このような体験型イベントを誘致し続ける計画だ。

現代百貨店は百貨店の最上階に多かった食堂街を1階に移した。千戸(チノ)店の食飲料ゾーン「ザ・ラウンジ」がまさにそれ。百貨店1階の一部であるが、300㎡(約90坪)規模に全面ガラスの開放感を加えたここには、SPCグループ系列のレストランやコーヒー専門店が入り、まるでホテル1階のラウンジバー連想させる。現代百貨店は好評に支えられ、2021年に彌阿(ミア)店2階のこ後門の出入口に330㎡(約100坪)規模のオープン型のレストランやカフェを開く計画だ。

新世界デパートは、業界初めて別館の建物全体をリビング館に変身させた。去る10月25日、B館の建物全体の営業面積4950㎡(約1500坪)を家具・生活用品・家電などを販売するリビング館でオープンした。約一ヶ月ぶりに生活部門の売上高が3倍も急騰する効果を得た。

ロッテ百貨店の関係者は、「百貨店の顔である1階の変化は、変わっている消費トレンドの尺度といえる」とし、「オフラインの危機の中でも、百貨店を訪れることができる誘引策を用意するために、店舗ごとにユニークなアイデア作りに励んでいる」と伝えた。


 
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