「世界自動車市場の萎縮、来年まで続く」

  • 今年、世界自動車販売台数は前年比5%↓予想…「リーマン・ショック」以降、減少幅最大

  • 2020年の売上量は今年の展望値比1%減少…3年連続の減少

  • 中国市場の不振のせい…「米国・欧州、来年の減速幅さらに大きくなるだろう」

[写真=ロイター・聯合ニュース]


グローバル自動車市場の萎縮が来年も続くだろうという見通しが出た。コスト削減のための主要自動車メーカーの追加構造調整の可能性にも重きが置かれている。

ドイツの自動車産業協会(VDA)は4日(現地時間)、今年の世界新車(乗用車)の販売量が前年比5%(約410万台)減少した8010万台になると予想した。これは、米投資銀行リーマン・ブラザーズが破産し、グローバル金融危機が本格化した翌年の2009年以来、最大の減少幅だ。

最大の自動車市場である中国の低迷が続いており、米国市場も不振しているという理由からだ。具体的に、中国の今年の新車販売台数は前年比10%減った2090万台にとどまる見通しだ。米国も2%の減少を経験する見込みであり、欧州は昨年とほぼ同じ水準にとどまると予想された。

来年の見通しも暗鬱だ。2020年の販売量は今年の展望値比1%減少した7890万台と予測された。グローバル自動車市場が3年連続の萎縮を続けていくという話だ。

来年には中国の自動車市場がやや回復するだろうが、米国と欧州の販売台数の減少幅は大きくなる見通しだ。欧州連合(EU)の自動車の二酸化炭素(CO2)の排出許容量規制が強化されるのが主な悪材料として挙げられた。VDAは「ドイツの今年の自動車販売台数は昨年に比べて4%増加した357万台と予想されるが、来年には4%が減少するとみられる」と診断した。

フォルクスワーゲン(VW)とBMWなどドイツの自動車ブランドの販売シェアは世界的に上昇しているが、生産減少は避けられないという見方も出ている。これらの昨年の乗用車生産量は1630万台だったが、今年と来年には1600万台前後にとどまるとの見通しだ。電気自動車(EV)や自律走行車などの次世代技術への投資が増えているからだ。

「メルセデス・ベンツ」ブランドで有名なドイツのダイムラーは、2022年まで1万人以上のリストラを計画している。ダイムラーグループ理事会の議長兼メルセデス・ベンツの会長、オラ・ケレニウス氏は最近、「今年の売上高が増えると予想したが、現在の状況からみると、その可能性が非常に少ない」とし、「コスト削減の必要性を感じている」と述べた。

VW傘下のアウディは、2025年まで全体職員の約1%である9500人を解雇する計画だ。一部のドイツ工場の規模も減らす予定だ。VWは、ドイツ内の工場は電気自動車の生産基地に転換し、人件費の安い東欧に工場を新設する戦略を推進している。

ブルームバーグは前日、独自分析を通じてフォード・ゼネラルモーターズ(GM)・日産・ホンダ・VWなど8つのグローバル自動車メーカーが予告した削減規模が8万人を超えると報道した。
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