「ライブコーマス」に揺動するグローバル小売業界

  • 中国が主導する「ライブストリーミング電子商取引」

  • 米国でも人気の兆し・・・ShopShops・Doteなどスタートアップ脚光

  • インドの初ライブ商取引会社「Bulbul」にも注目

[写真=Gettyimagesbank]


リアルタイム放送を通じて製品を取引する、いわゆる「ライブコーマス」がグローバル小売業界の大勢として浮上している。ライブストリーミング(live streaming)と電子商取引の合成語であるライブコーマスは、リアルタイムの中継を通じて製品やサービスを売買するという点ででテレビショッピングと似たような形だ。ただ、売り手が視聴者とリアルタイムチャットでコミュニケーションしながら自由に尋ねて答えることができるという点で、従来の通販よりもユーザーの参加度がはるかに高い。

16日、グローバル市場調査会社CBインサイトによると、現在、ライブコーマス市場は中国が主導している。2〜3年前、中国最大の電子商取引企業のアリババが運営するオンラインショッピングモールタオバオの「Taobao Live(淘宝直播)」が代表的だ。2016年、タオバオライブストリーミングには、4時間の放送の中で最大1000万人が入ってくるほど中国での反応が爆発的だった。当時、販売者は2時間で33億ウォンの売り上げを上げた。

歴代最高の売上高を上げた今年の光棍節(中国最大のショッピングシーズン)でも、ライブコーマスが盛んに行われた。タオバオに入店したブランドのうち、なんと10万個が11月11日の光棍節当日、ライブストリーミングを通じて製品を販売した。中国のメディアはこのおかげで、今回の光棍節が最大の売上を上げることができたと分析する。今年の光棍節は、一日の取引額が2684億元(約45兆ウォン)に達した。

米国でもライブコーマスの風が吹いているのは同じだ。2016年から約1年間、ライブコーマスのプラットフォームを運営して中断していたアマゾンは、今年の初めに「アマゾンライブ」を披露した後、着実にライブストリーミング製品の販売を行っている。

市場の関心を受けて浮上しているスタートアップもいくつかある。米ニューヨークとロサンゼルス(LA)、マイアミなどで運営される「ShopShops」は、中国人が米国で設立した会社だ。中国のインフルエンサーが米国現地で多数のブランドの製品をライブストリーミングで紹介し、これを中国の消費者が購入する形だ。国境を越えて流通事業者・ブランドを消費者と直接連結するグローバルライブ商取引企業であるわけだ。

「Dote」もライブコーマスで浮上している会社のうち一つだ。米サンフランシスコが拠点であるDote(ドット)は、Sephora(セフォラ)、ビクトリアシークレット、アーバンアウトフィッターズなどビューティ・ファッションセレクトショップと契約を結び、これらの製品を販売する。

Doteは毎日午後5時のライブストリーミングを行い、「今日の製品」を独自のアプリケーション(アプリ)とインスタグラムで同時に公開する。広告や販売に集中するのではなく「紹介」という形式で消費者のアクセシビリティを高め、リアルタイムでコミュニケーションするのが特徴だ。すでに米国では業界の注目を集めており、今年、ライトスピードのようなベンチャー投資会社から1920万ドル(約225億ウォン)規模の投資を受け、事業拡大に乗り出している。

インド初のライブコーマスプラットフォーム「ブルブル(Bulbul)」の人気も熱い。世界最大ベンチョキャピタル(VC)セコイアキャピタルの投資を受けて成長しているBulbulでは、最近7カ月(10月基準)間で40万件の取引が行われた。インドのモバイル・電子商取引市場の潜在力が大きいだけに、Bulbulの潜在力もものすごいという評価が出ている。
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