[プレビューするCES 2020] 「CESはAIの戦場」

[写真=亜洲経済]


「もはや人工知能(AI)の使い道(常用化)戦争だ。」

今月7日から4日間、米ラスベガスで開催される世界最大の技術展示会である「国際電子製品博覧会(CES)2020」は、韓・米・中・日など各国だけでなく、グローバル企業間のAI戦場になる見通しだ。サムスン、LG、SK、ダイムラー、トヨタ、インテル、クアルコムなど、すべての企業がAIをコア製品(サービス)に掲げたからだ。

2日、関連業界によると、ダイムラーとトヨタ、インテル、クアルコム、LG電子は、「CES 2020」事前行事である記者会見(現地時間6日開催)で人工知能技術を各社の主力サービス(製品)に掲げる予定だ。

実際、トヨタ、メルセデス・ベンツなどの完成車メーカーは、AIの最前線が自律走行車など「自動車」にあると見て未来を提示する。

日本のトヨタは、「従来に披露したモビリティプラットフォームの『e-Palette(イーパレット)』のほか、『マイクロパレット(Micro Palette)』を公開する。AI基盤の未来の車LQとマイクロモビリティ製品(Walking Area BEV)などトヨタのモビリティ計画を発表する」と予告した。トヨタは、シリコンバレーに設立した法人(TRI)で推進しているAIベンチャーズの投資方向を公開し、これまで投資したAIポートフォリオ会社を発表する。

ドイツのダイムラーも「CES 2020」の基調講演(6日、現地時間午後8時30分)発表の中心をAIに合わせた。昨年、新社長に就任したオラ・ケレニウス(Ola Kallenius)氏(ダイムラーAG兼メルセデス・ベンツAG 取締役会会長)は、自ら舞台に上がるダイムラー基調講演で、エンターテイメントブランドからインスピレーションを受けて作った新しいコンセプトカーを公開し、「人間と機械が新しい方式を提示する」と予告した。ダイムラーは、メルセデス・ベンツの主力電気自動車のブランドEQラインナップを紹介し、ダイムラーのモビリティと自動車の未来について講演する予定だ。

サムスン電子とLG電子、SKグループなど韓国の大手企業は、展示テーマを「生活型AI」に合わせた。

サムスン電子は、「CES 2020」で次世代AIサービス「ネオン(Neon)」を公開すると宣言した状態であり、LG電子も独自のAIプラットフォーム「ThinQ」を拡張、AIで家の内外の境界を崩して製品とサービスを連結する「LG電子 ThinQ Zone」を試演する計画だ。

グループ共同館を作って参加するSKグループは、AI + 5Gをテーマにした。SKグループは「CES 2020」でAI基盤のHDマップライブアップデート技術を披露し、5Gモバイルエッジコンピューティング(MEC)などを公開することにした。

AIスタートアップも関心を受けている。サイバーリンクは、「フェイスミー」を通じてカメラでAIを基盤に顔のほかにも感情まで把握できる技術を披露する。ピザロボット(1時間以内にピザ300枚を完成)や認知症の老人の世話をする犬もAI技術を基盤に作られた。

AI強者のグーグル(Google)とアマゾン(Amazon)は昨年に続き「CES 2020」に展示場を設けてAI技術を誇示し、訪問客の耳目を集めると予想される。グーグル(Googleアシスタント)とアマゾン(Alexa)は、音声認識のAI機器分野でグロバル1、2位を争っている状況だ。400社以上が参加すると予想されるスマートホームメーカーがグーグルやアマゾンのAI技術を活用し、競争的に製品を披露すると予想される。特にアマゾンは、「CES 2020」で「アマゾン・オートモーティブ」とスマートホーム機器専門子会社「Ring(リング)」を披露する。

CESを主催する全米民生技術協会(CTA・Consumer Technology Association)も、「CES 2020」を「AI展示会」として認めている。今回の「CES 2020」に参観する専門家たちもAIの分野が最も多い。

CTAによると、昨年はAI、スマートホーム、自律走行車、5G、モノのインターネット(IoT)など細分化された20の技術のうち、AI専門家が最も多く参加した。実際「CES 2019」に参加した訪問客(約17万5000人)のうちAIは2万6963人、スマートホームは2万9509人、無線機器分野は2万6963人が参加したが、今年はAIの分野で特に10%以上増加するとCTIは見通した。

CTAは「CES 2020」を控え、今回のイベントで注目すべき5大技術トレンドを公開したが、△デジタル治療 △モビリティ △顔認識 △ロボット △食品の未来など4つの技術トレンドもほとんどAIが基盤技術である分野だ。CTAが選定する「CES 2020革新賞」は、AIハードウェア製品が大多数を占めた。

ドリーム・アンド・フューチャー・ラボのイ・ヨンドク代表(元NVIDIAコリア代表)は、「CES 2020は一言でAIの展示会といえる。技術開発を越え、実際の生活に適用することができるアイデアが溢れ出るだろう」と期待した。

 
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