ヨウカーの帰還・・・習主席の訪韓を控え、韓中関係回復のシグナルがあちこちで感知

  • 中国企業のインセンティブ観光で5000人訪問…サード以来、最大規模

  • 王毅外交部長の訪韓から韓中首脳会談まで…「韓中関係の急な回復」

  • 「今年、韓中関係の変曲点…習主席の訪韓以降がカギ」

[写真=亜洲経済]


韓中サード(THAAD・高高度ミサイル防衛システム)の葛藤が本格化した2017年以来、最大規模の5000人のヨウカー(游客・中国人観光客)が訪韓した。

中国の習近平国家主席の韓国訪問が迫っている中、これまで韓国の訪問を避けてきたヨウカーまで3年ぶりに回帰の兆しを見せ、「限韓令」解除への期待感も同時に高まっている。

今月10日午前、京畿道(キョンギド)龍仁(ヨンイン)韓国民俗村内の食堂には、中国人観光客でに賑わっていた。温かいカルビスープを飲みながら親指を上に向けていた彼たちは、中国の遼寧省・瀋陽市に本社を置く健康食品販売企業の溢涌堂の社員だった。

溢涌堂の社員5000人は、今月7日と8日の二日にわたってインセンティブ観光を目的とし、仁川国際空港を通じて入国した。彼らは5泊6日間、仁川市内の特急ホテル9ヵ所(1120客室)に滞在し、新製品の発表会と社員教育など企業イベントを開いた。月尾島(ウォルミド)とチャイナタウン、民俗村、景福宮、Nソウルタワーなどでの観光とショッピングも楽しんだ。

今回の中国人団体観光客の規模だけを見ると、2017年に中国が限韓令を下した以来、最大規模だ。昨年、中国企業のインセンティブ観光や修学旅行などを目的とする団体観光が一部再開されたが、それほど大きくない規模だった。9月に中国・広州のYOLOYAL医療科技有限公司の役職員3000人余りが仁川を訪れたのが最大だった。今年、本格的に韓中関係の回復ムードが造成されるのではないかと期待される理由だ。

実際、韓中関係は最近数カ月で新たな回復の兆しを見せている。昨年12月初めに中国の王毅外交担当国務委員が訪韓し、同月末には中国の成都と北京でそれぞれ韓中日首脳会議と韓中首脳会談も開かれた。

在任期間が最も長い中国大使の交代も両国関係の改善のシグナルとして解釈される。邱國洪駐韓中国大使の後任には邢海明元モンゴル中国大使が内定されたが、彼は韓国と北朝鮮に対する知識と経験が豊かである代表的な「知韓派」だ。専門家らは、彼の交代を韓国との関係を新たにするという中国当局の意志が込められていると解釈している。

今春、習近平主席が韓国を訪問する可能性も高いといられる。先立って青瓦台(大統領府)は、習主席の今年上半期の訪韓は確定的だと明らかにしている。

中国経営研究所のパク・スンチャン所長は「韓中関係の改善の雰囲気が確実に感知されている」とし、「習主席の訪韓が確定すれば、両国関係はサード事態以前の水準に回復する可能性が高い」と見通した。
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