昨年、中国景気減速とグローバルベンチャーキャピタル市場の萎縮の中で、中国の百度、アリババ、テンセント、いわゆるBAT(3社の英文イニシャル)は49兆ウォン分の投資を断行したと集計された。映像プラットフォームなど、コンテンツ・エンターテイメント、企業サービスと金融分野への投資が目立った。
13日、中国メディアの毎日経済新聞は、中国の金融リサーチ会社、チャイナベンチャーソース(CVsource)を引用してBATが昨年、計166社のスタートアップ(共同投資を含む)に投資したと報道した。総投資額は2900億元(約48兆7490億ウォン)に達した。
2019年、BATの投資の動きをみると、テンセント(子会社を除く)の投資件数が計62回で1位を占めた。アリババ(子会社を除く)が42件、百度(子会社を除く)が41件の順だった。
前年と比べると、投資回数はすべて減少した。去る2018年、テンセントは169件の投資を行っており、アリババと百度はそれぞれ73件、93件の投資を記録した。
ただし、総投資額は多くなった。総投資額基準ではアリババが1位だった。アリババの総投資額は1730億9300万元で、昨年比61%増えた。
テンセント、アリババ、百度3社の投資範囲をみると、テンセントは比較的に幅広い分野にわたって投資したことが分かった。このうち、▲企業サービス ▲コンテンツ ▲文化・エンターテイメント ▲ゲーム分野への投資が最も多かった。
電子商取引を足がかりに成長したアリババは▲企業サービス ▲電子商取引 ▲文化・エンターテイメントに、百度は▲コンテンツ ▲人工知能(AI)の分野に集中投資したことが分かった。
特にテンセントとアリババは、企業のサービスに惜しみなく投資した。テンセントとアリババは、企業のサービス分野さけでそれぞれ17社、9社の企業に投資した。
シリーズ別投資でテンセントは、起業の中・後期段階のスタートアップ投資を好んでいた。一方、アリババは前・後期段階のスタートアップに主に投資しており、後期段階のスタートアップが誘致する戦略的投資、 新規株式公開(IPO)後の投資などの割合が33%に達した。百度は「シードマネー(Seed Money)」から「シリーズB」の間に半分以上を投資し、初期段階の海外スタートアップに集中投資したことが分かった。スタートアップの「オートマチックヒーロー」と「コバリクライアント.AI(Covariant.AI) 」が代表的だ。
このほか、アリババとテンセントが共同投資した件数は21社と集計された。両社はインターネット、文化・エンターテイメントなどの業種に集中投資した。ディディチューシン(滴滴出行)、ビリビリ(嗶哩嗶哩)、メイタン(美団)などの企業が代表的だ。
<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>