​サムスンSDI、インド工場設立の保留…グローバル戦略に変化

[​サムスンSDI、インド工場設立の保留…グローバル戦略に変化]



サムスンSDIがインドのノイダスマートフォンバッテリー工場の設立計画を保留した。 コロナ19事態の拡散とスマートフォン市場の萎縮など対外環境の変化に応じた決定だ。 電気自動車用バッテリーモジュールを生産する中国長春法人も清算するなど生産戦略の再点検に速度を出す格好だ。

26日、関連業界によれば、サムスンSDIは最近、インド法人を当初計画した生産・販売法人ではなく、販売法人に転換した。 これによって、サムスンSDIの四半期報告書の生産設備一覧でもインド法人は除外された。

サムスンSDIは昨年1月、経営委員会を開き、インド法人の設立を決定した。 2018年7月、サムスン電子がインドのノイダに年間1億2000万台を生産できる世界最大のスマートフォン工場を完工しながら、ここにバッテリーを供給するための生産ラインを備えることにしたのだ。

しかし、サムスンSDIは最近、インド法人を販売法人の役割に限定することで暫定的な結論を下した。 地理的に隣接したベトナム法人のバッテリーセル物量をインド法人が現地のバッテリーパックの生産協力メーカーに供給している。

これによって、工場建設計画も中止された状態だ。 生産法人の直接運営にメリットがないと判断したというのが会社側の説明だ。 ただ、サムスンSDIの関係者は"今後、現地市場が正常化し、需要が増える場合、インド法人を生産法人に転換する方向も念頭に置いている"と述べた。

サムスンSDIが計画を変更したのはインド内の経営環境の変化のためと業界では見ている。 最近、インド政府が企業を対象に一部の規制の強化に乗り出したのが影響を及ぼしたという解釈だ。 コロナ19が現地で手のほどこしようもなく広がっていることも原因に挙げられる。 23日基準、インドの累積確診者数は300万人を突破した。 コロナの拡散による経済状況の悪化で、サムスンSDIのインド法人の売上は1四半期3億5000万ウォンから2四半期1100万ウォンに急落した状況だ。

最大顧客社であるサムスン電子の戦略の変化も要因の一つと見られる。 昨年からサムスン電子はインド向け低価格スマートフォン「ギャラクシーM」シリーズの拡大に乗り出した。 ギャラクシーM製品群はサムスン電子のインド出荷量のうち、90%ほどを占めているという。 プレミアムバッテリーを主力として生産するサムスンSDIとしては収益性が落ちると判断した可能性が高い。

サムスンSDIは4月に決定した長春法人の清算も完了した。 長春法人は2015年、サムスンSDIが買収したオーストリアバッテリー企業のマグナ・シュタイアの中国生産物量を消化するための目的で設立された。 今年に入って供給契約満了によって、自然に法人を清算するの方向に固めたという説明だ。

ここ数年間、サムスンSDIは従来の海外法人の構造調整に力を注ぎ、バッテリー専門会社への体質改善を終えている。 2014年のドイツ法人を皮切りに、昨年、ブラジル法人まで計6つの海外法人を清算した。 全て過去主力したブラウン管事業関連の組織である。 この代わりに、ハンガリーを欧州生産拠点として決定し、増設に乗り出すなど電気自動車バッテリー事業の強化に主力している。 2016年からは中国の無錫工場を竣工し、偏光フィルムなど電子材料事業の強化に乗り出している。
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