サムスンSDI、 米国工場の新設を公式化

[サムスンSDI、 米国工場の新設を公式化]



サムスンSDIが2025年に発効される米国・カナダ・メキシコ貿易協定(USMCA)を機に、米国に新規バッテリー工場を新設する計画を公式化した。

これとともに、電気自動車向け大型円形バッテリー、量子ドット(QD)インク、有機発光ダイオード(OLED)偏光フィルムなど未来の成長動力として準備しているアイテムを大量に公開した。

ソン・ミカエルサムスンSDI専務は27日、2四半期の経営実績カンファレンスコールを通じ、“米国は世界電気車市場3大軸の一つであり、バイデン政府のエコ政策で、米国電気車バッテリー需要が予想よりもっと高い成長傾向を見せるだろう”とし、“2025年から電気車部品の域内生産が避けられないため、時期的に遅れないように米国進出を推進する計画”と述べた。

これを受け、LGエネルギーソリューションやSKイノベーションに続き、サムスンSDIも米国内でバッテリーを生産することになる見通しだ。

サムスンSDIが準備している未来戦略に対する青写真も公開された。

サムスンSDIは"主要顧客社と協力しながら、顧客オーダーメイド型の円形基盤の大型バッテリーフォームファクタを開発している"、"電気車市場の成長によって、様々なフォームファクタに対する需要がある。フォームファクタに関係なく差別化した技術力をもとに、競争力を備えていく"と明らかにした。

電気車市場が急速に成長するという見通しが続く中、電気自動車に搭載されるバッテリーの形態(フォームファクタ)と関連した多様な試みが行われているという点を示唆したものとみられる。

現在、サムスンSDIが量産している電気自動車向け円形バッテリーと関連しても新しいプロジェクトが推進されていることが確認された。

サムスンSDIは"現在量産中の電気車向け円形バッテリーは標準化で大量生産が容易で、価格競争力があるスタートアップOEMを中心に選好している"、"リビアンのほかにもさまざまな顧客会社と新規プロジェクトを準備中"と述べた。

この他にもゼン5バッテリーがハンガリーの新規ラインで量産を準備しており、3四半期からBMWに供給され、サムスンSDIは下半期にも自動車電池事業の黒字基調を続けていくものとみられる。サムスンSDI自らもゼン5バッテリーが今年4四半期から自動車電池の売上に本格的に貢献するものと展望した。

同日、サムスンSDIは1年内の進入を目標に準備中の新規アイテムとして、QDインク、OLED偏光フィルムを公開した。

ただ、サムスンSDIの関係者は"半導体用フォトレジストは開発初期段階で、商用化までは時間がかかるだろう"とし、"半導体極紫外線(EUV)用素材とOLED新規素材など多数のアイテムも開発が進行中"とし、"新規の素材を持続発掘し、製品ポートフォリオを多様化する"と強調した。

一方、電気自動車とともに、バッテリー市場の主要アイテムとされるエネルギー貯蔵装置(ESS)も急成長するという見通しも出た。

サムスンSDIは"ESS市場は年平均25%以上ずつ成長し、2026年ごろ100GWh(ギガワット/時)を上回るものと見ている"とし、"規模が最も大きな電力用市場は再生可能エネルギー発電の増加などで、今年19GWhから2026年72GWに、年平均30%以上成長するものと見込んでいる"と分析した。
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