LGエネルギーソリューション、サムスンSDI、SKイノベーションなど大手企業系列のバッテリー3社が素材内在化の割合を高めることに拍車をかけている。陽極材・陰極材・分離幕などバッテリー素材がバッテリーの性能、価格競争力において重要だという判断によるものとみられる。
2日、業界によると、韓国バッテリー3社と系列会社はバッテリーの中核素材の内製化率を高めるため、新規事業への進出、投資拡大などに集中している。
SKイノベーションはグローバル1位の分離幕生産子会社であるSKIETの上場に乗り出した。SKIETは最近、1兆1300億ウォンを投入し、ポーランドに分離幕工場の追加増設に乗り出した。
SKイノベーションはSKIETの分離幕生産能力を現在、年間14億平方メートルから2025年40億㎡に拡大するため、関連事業に5兆ウォンを投資するという計画だ。
LG化学は最近、行われたオンライン懇談会で明らかにした「5年間で計10兆ウォン」投資計画の中で、バッテリー素材だけに6兆ウォンを使用する方針だ。
先月29日にはLG電子のビジネスソリューション(BS)事業本部傘下の化学・電子材料(CEM)事業部門を5250億ウォンで買収した。
LG化学はまた、陽極材の生産拡大に向け、清州工場に3万t規模の増設を進めている。今年末には年間生産量6万t規模の亀尾工場も着工する。
サムスンSDIも陽極材事業を拡大することにし、最近、蔚山事業場に増設している新規の陽極材ラインを子会社、STMに譲渡し、事業を一元化した。
また、韓国最大の陽極材素材企業、EcoPro BMと共同投資した合弁会社「EcoPro EM」を通じても陽極材の内在化率の向上に乗り出す方針だ。
業界では今年、約39兆ウォンと予想されるバッテリー素材市場が2026年まで100兆ウォン規模に成長するものと予想されるだけに、素材競争も熾烈に行われるものと見ている。
<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>