KDI「コロナ拡散・原材料価格の上昇で景気の不確実性が高まった」

[写真=聯合ニュース]


韓国開発研究院(KDI)が韓国の経済状況について、新型コロナウイルス感染症(コロナ19)の拡散勢と原材料価格の上昇で不確実性を増大させたと診断した。

KDIは7日、『9月の経済動向』で「最近の韓国経済は強化された防疫措置にもかかわらず、緩やかな景気回復傾向を維持しているが、コロナ19の拡散と原材料価格の上昇で不確実性が高まった」と明らかにした。

KDIは去る4月に『景気低迷の緩和』を、5月には『景気回復』を言及した。しかし、先月の経済動向では、コロナ第4波で内需回復の勢いが鈍り、経済の不確実性が高まったと診断しており、今月も不確実性が増大したという診断を続けた。

7月の全産業生産は前月(6.5%)より低い4.7%の増加率を記録した中、前月比では0.5%減少した。鉱工業生産(11.5%→7.9%)は自動車(-3.4%)が生産設備の構築や半導体不足などにより減少したが、半導体(34.4%)、1次金属(16.9%)、非金属鉱物(13.3%)が高い伸び率を維持した。

8月の輸出は34.9%の増加率を記録した。操業日数を考慮した一日平均輸出額は32.2%から29.0%に小幅縮小した。最近、輸出入の高い増加傾向は、物量よりは価格上昇に起因している。7月中の輸出価格(22.5%)と輸入価格(26.6%)の上昇率が、それぞれ輸出量(7.3%)と輸入量(9.1%)の増加率を大きく上回った。

KDIは「製造業は国内外の需要の流れが良好に持続し、改善傾向を維持した」とし「輸出が主力品目を中心に設備投資も堅実な増加傾向を持続し、製造業の改善を導いた」と分析した。

サービス業も防疫対策の強化にも関わらず、緩やかに回復する様子を維持した。対面業種の不振が深まったが、卸・小売業(6.1%)と金融・保険業を中心に増加傾向を示した。

消費もコロナ19の再拡散で対面サービス業では振るわなかったが、耐久財を中心に増加傾向を維持した。7月の小売売上高を見ると、耐久財(-3.2%→10.6%)は家電製品(-0.6%→24.4%)を中心に大幅な増加に転じた。

設備投資は機械類(9.7%)と半導体関連特殊産業用機械(20.1%)、一般機械(15.1%)などを中心に増加傾向を維持した。先行指標である8月の資本財輸入額も前月(14.6%)に続き、21.2%の高い増加率を記録した。

しかし、コロナ19の新規感染者数は一日平均1000人台後半を維持し、首都圏を中心に防疫措置が続いていることから、対面サービス業の不振が再び深刻化した。

8月の消費者心理指数はコロナ19の再拡散で、前月(103.2)より0.7p下落した102.5を記録した。

消費者物価も原材料価格を中心に上昇傾向が維持された。8月の消費者物価は、前月と同様の2.6%の上昇率を示し、農畜水産物の価格が前月(9.6%)に続き、7.8%の高い上昇率を維持したと集計された。

金融市場は概して安定的だが、家計負債が高い増加傾向を持続した。KDIは「8月中に基準(政策)金利が引き上げられたが、市場にすでに金利引き上げの可能性が反映され、国債金利には大きな変動がなく、引き上げ時点に対する不確実性が次第に低下し、金利の変動性が縮小した」と評価した。
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