[写真＝フォックスコン提供（フォックスコンのジェイ・リー副会長）]
「未来に対する準備性を評価するために『3Tモデル』を提示しようと思います。才能（Talents）、技術（Technology）、ツール（Tools）を意味する3Tを基に現在を評価して未来の位置を予測することができます。」
フォックスコン副会長のジェイ・リー（Jay Lee）氏は9日、ソウル中区の大韓商工会議所国際会議場で開かれた『第13回 Good Growth Global Forum（2021 GGGF）』 で製造業の未来を展望し、競争力を備えるために必要な力量などを参加者たちと共有した。
同日、基調講演を行った彼は、人工知能（AI）やビックデータなど、第4次産業技術の重要性を強調した。これを通じて製造業が一段階発展できるという説明だ。
リー氏は『連結性』を理由にビッグデータの重要性を強調した。経験に基づく従来のアプローチは次の世代にまでつながりにくいからである。
彼は「モデルを構築してこれから起こることを予測し、否定的なイシューが実際に起こらないように防ぐ接近法が必要だ」とし「ビッグデータを活用して原因を明らかにして構築されたモデルに適用すれば知識を習得し、問題が発生する前に遮断できる」と説明した。
また、一歩進んでAIやビッグデータなどの技術を産業に適用する方法や事例も示した。
リー氏は『産業AI』が一般的なAIと違い、システム的な体系であることに言及しながら「それぞれ異なるエンジニア2人が同じデータ・アルゴリズムで同じ結果を導き出すことができる。同じ問題を発生させて引き続き評価する方法でシステムを訓練することができる」と説明した。
産業AIは継続的なシステム訓練を通じて欠陥が発生しても速やかに回復し、自ら再調整できるようにする。また、専門家の引退などによる『不連続性』なしに持続的なデータの累積が可能というのが特徴だ。
彼は自分が所属するフォックスコンの事例を交えて講演の理解を高めた。2018年にフォックスコンが保有している物理資産を資本化する決断を下した当時を具体的な例に挙げた。
リー氏は「フォックスコンが保有した資産からデータを集めることができれば、これに対するモデルを構築して良い基準を提示できるという判断だった」とし「その結果、クラウドとデータベースを生成し、物理的なモデルで問題を予測して世界各国の工場により多くのサービスを提供している」と強調した。
フォックスコンはその後も電気自動車（EV）、デジタルヘルス、未来のロボット産業など潜在力の高い産業に集中し、AI、半導体、5G・6Gなど主要技術を『3+3』と呼び、力量強化に乗り出すなど未来製造業を先導するための準備に拍車をかけている。
リー氏は「昨年初め、理事たちが新しい戦略を立てた」とし「このうちの一つの『フォックスコン3.0』を活用し、今後10年、20年で新しい産業を創出する」と説明した。
特に未来産業界で重要な話題として浮上するキーワードを『ABCDE』でまとめた。ABCDEは、それぞれAIまたは分析（Analytics）技術、ビッグデータ（Big data）、クラウド（Cloud）とサイバー（Cyber）技術、ドメイン（Domain）知識、証拠（Evidence）などを意味する。
リー副会長は「産業AIで重要な要素は人々が直接備えなければならない力量であるDとE」であるとし「ドメイン知識を活用してデータ活用法などを身につけ、正しいツールを使って意思決定を下さなければならない」と強調した。
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