SKシルトロン、韓・米ツ―トラック生産…次世代「SiCウェハー」市場攻略に拍車

[SKシルトロン、韓・米ツ―トラック生産…次世代「SiCウェハー」市場攻略に拍車]


 
韓国唯一の半導体向けウェハー製造企業のSKシルトロンが次世代ウェハー「シリコンカーバイド(SiC・炭化ケイ素)」市場を本格的に攻略する。今年、米国の子会社であるSKシルトロンCSSと生産工程を「ツートラック」に分け、シナジーを出すという戦略だ。
 
15日、業界によると、SKシルトロンは国内の亀尾2工場にシリコンカーバイドウェハー製造のための増設を進めている。これは昨年11月、慶尚北道・亀尾市と半導体製造設備の増設投資に向けた了解覚書(MOU)を締結したことによるものだ。2024年までに計1900億ウォンを投資する。 
 
SKシルトロンがこのような増設に乗り出した背景には、需要が増加するものと見込まれるシリコンカーバイド市場がある。実際、フランス市場調査会社のYole Developmentによると、シリコンカーバイドウェハー基盤の電力半導体市場は今年1兆1000億ウォンから2030年12兆2800億ウォン水準まで急速に成長するものと見られる。
 
ほとんどのシリコンカーバイドウェハーは電気自動車など電力半導体に使用される。従来のシリコンウエハーに比べ、高温・高圧環境で安定的であり、高い効率性を発揮するためだ。これに最近、電気自動車はもちろん、新再生エネルギー、エネルギー貯蔵装置(ESS)などの分野で活用される事例が増えている。 
 
SKシルトロンは2019年、米デュポンからシリコンカーバイドウェハー事業を買収したが、その後、現地工場でのみ該当ウェハーを生産してきた。しかし、国内の亀尾2工場にも生産設備を増設することによって、既存のSKシルトロンが保有していた核心技術を子会社に伝授し、より大きなシナジーを出そうとする戦略と解釈される。
 
今年下半期から量産を開始する予定である亀尾2工場は今後、シリコンカーバイドウェハーの一部の物量を米国の子会社から受け、後半の工程を担うことになる。工程の中で、「Wire Sawing」段階から作業して完成品を作る。以降、ウェハーが顧客会社にすぐに供給されるかはまだ分からないというのが会社側の説明だ。
 
これによる具体的な生産量の拡大規模は知られていないが、亀尾2工場の増設と収率(欠陥のない合格品の比率)が安定化されれば、従来比の生産規模が大幅に拡大することが分かった。SKシルトロンは2025年のグローバル市場シェア26%の達成を目標にする方針だ。
 
これとともに、米国現地でもシリコンカーバイドウエハーの生産量を拡大するための増設に乗り出した。従来のデュポンから購入した工場の他に、近くに新しい工場を昨年に購入し、今年、シリコンカーバイドウエハーの生産設備を導入するという計画だ。
<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>
기사 이미지 확대 보기
경북 포항시 경북 포항시
닫기