済州航空、中短距離回復・貨物事業拡大へ…ポストコロナ時代に対応

[済州航空、中短距離回復・貨物事業拡大へ…ポストコロナ時代に対応]


 
済州航空が「備跳進世」をキーワードに掲げ、ポストコロナに備えるという青写真を提示した。備跳進世とは「跳躍する準備をして、世の中に力強く進もう」という意味を盛り込んでいる。
 
4日、済州航空は韓国LCC(格安航空会社)の中で初めて貨物専用機を導入し、来年から新機種の「B737-8」の配置にも乗り出すなど、さらに高いレベルの競争力を備え、市場での優位を占めるという抱負を明らかにした。
 
まず、航空機の運航に必要な費用を最小化し、安い金額の航空サービスを提供する計画だ。中短距離路線の回復に焦点を合わせたLCC本来の事業モデルを高度化するという構想だ。
 
済州航空は2020年から今年2月まで国内線の輸送客数1位の座を守っている。高いシェアを基に、今後、国際便の運航が順次再開されれば、競争優位を占めることができるという自信感だ。このため、国内線の路線拡大とビジネス席の導入、来年からボーイング社の次世代機種であるB737-8機種へのn転換で、長距離運航に備えるなど新しい試みに乗り出す。
 
特に、高度化戦略の一環であるB737-8の導入は、駐短距離路線で済州航空の競争力を引き上げるだろうという説明だ。B737-8は運用中のB737-800より運航距離が1000km以上増え、中央アジア、インドネシアなどにも運航が可能である。新規路線開発から既存の同級の航空機に比べ、15%以上の燃料を節減することができる。座席当たりの運航費用が12%減少し、費用削減を通じた収益性改善効果を享受することができる。従来の航空機に比べて約13%水準の炭素排出量削減効果があろ、済州航空のESG経営にも合致する。
 
B737-8は2019年以降、全世界188ヵ国で運航許可を受けた。全世界36の航空会社が当該機種を運営しており、最も安全な航空機と評価されている。
 
済州航空は韓国LCCのうち、初めて貨物事業を通じた収益構造の多角化にも拍車をかける。6月、B737貨物機を導入し、航空貨物運送事業に第一歩を踏み出す。貨物専用機B737-800BCFは済州航空が運用中の航空機と同じ機種である。旅客機として使っていた航空機を貨物専用機に改造したのだ。旅客機と同一の機種の貨物専用機導入で、貨物機の運航に必要なコスト削減はもちろん、機団運営効率性を高めるものと見た。
 
米ボーイング社が昨年9月に発表した「世界の商用市場展望2021~2040」報告書によると、全世界の航空貨物機団は2019年2010台から2040年まで3435台へ、約71%以上成長する見通しだ。済州航空が運航予定の貨物機のように、改造貨物機の増大が目立つ。
 
また、済州航空は貨物事業を通じて進入しようとする中国、日本、ベトナムなど中短距離市場でも、シナジー創出を期待している。ボーイングの「世界の航空貨物の見通し2020~2039」によると、全世界の航空貨物市場は年平均4%の成長率を見せ、東アジアとオセアニア市場がそれぞれ年間5.8%と4.9%成長し、航空貨物市場の成長を主導するという分析だ。
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