5月の期待インフレ、9年7カ月ぶりの最高・・・「物価上昇の心理拡散」

[写真=聯合ニュース]


1年後、物価が今よりも上昇すると予想する期待インフレ率が約10年ぶりの最高水準を記録した。食料品価格にガソリン価格まで実生活体感物価が上がるだけに、今後物価が引き続き上昇するという心理が広がっていると分析される。高物価対応のため、韓国銀行が政策金利を引き上げるだろうという予想が高まり、金利水準の展望指数も過去最高値を記録した。

韓国銀行が24日に発表した「5月の消費者動向調査」によると、5月期待インフレ率は前月対比0.2%ポイント上げた3.3%と集計された。これは2012年10月(3.3%)以来、9年7ヵ月ぶりの最高値だ。消費者がこの1年間主観的に体感した消費者物価上昇率を意味する「物価認識」(3.4%)も1ヵ月間で0.2%ポイント高くなった。2013年1月(3.4%)以来9年4ヵ月ぶりの最高値だ。

期待インフレの回答分布を調べれば、6%以上と答えた割合が8.3%から9.2%へと0.9%ポイント高くなった。5~6%という回答比率も7.3%から8.1%に0.8%上昇した。今後1年間、消費者物価の上昇に影響を及ぼす主要品目に対する回答比重も石油類製品が4.4%減少した反面、工業製品と農畜水産物がそれぞれ1.7%ポイント、1.6%ポイント上昇した。

韓銀経済統計局のイ・ジョンヒョン統計調査チーム課長は「最近小麦粉やパーム油の価格が上がるなど物価関連ニュースが多くなり、ロシア・ウクライナ戦争も長引くと予想され、体感物価が影響を受けていると見られる」とし「公共料金や工業製品、食材など物価が高いと感じられるため、不安要因も期待インフレに影響を及ぼした」と述べた。

物価への懸念の中、5月の消費者心理指数(CCSI)は102.6で、4月(103.8)より1.2ポイント下落した。前月比CCSI6構成指数のうち、現在の生活状況(89·3ポイント)、今後の景気展望(84·3ポイント)、生活状況展望(93·1ポイント)、家計収入展望(98·1ポイント)指数が下落した。

5月の金利水準展望指数は146で、1ヵ月間で5ポイント上昇し、過去最高記録を塗り替えた。6ヵ月後に金利が今より上がると答えた人が下落を予想した人より多ければ、同指数は100を上回る。それだけ金利上昇を展望する割合が大きくなったという意味だ。

一方、住宅価格の展望指数は1ヵ月間で3ポイント下がった。1年後、住宅価格の上昇を予想する消費者の割合がやや減ったという意味だ。金利引き上げにより貸出者負担が増加し、流動性縮小により資産価格が下がる状況が影響を及ぼしたと見られる。イ課長は「全国アパート(マンション)売買価格は横ばいだが、(複数の住宅を所有する)多住宅者譲渡税重課一時排除にともなう供給増加期待などで下落したと推定される」とし、「今後も政府政策と規制水準などが指数にどんな影響を及ぼすか見守らなければならない」と述べた。
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