[李在鎔副会長の欧州出張の直後に社長団会議…技術リーダーシップの確保で、新市場開拓]
サムスンが急激に変化するグローバル市場について認識を共有する場を設けた。李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が欧州出張から帰ってきた約二日ぶりのことだ。事実上、初めて電子関係社の社長団だけが集まって、未来に対応するための戦略の樹立に乗り出した。
サムスンは20日、京畿道龍仁のサムスン人力開発院で、ハン・ジョンヒ副会長とギョン・ギェヒョン社長の主宰で、社長団会議を開催したと明らかにした。△グローバル市場の現況および展望 △事業部門別のリスク要因点検 △戦略事業および未来の成長動力の育成計画などを議論した。
同日の会議にはハン副会長とギョン社長をはじめ、チェ・ユンホサムスンSDI社長、ファン・ソンウサムスンSDS社長、チェ・ジュソンサムスンディスプレイ社長、ジャン・ドクヒョンサムスン電機社長など、電子関係社の経営陣25人が出席した。午前7時30分から8時間以上、いわゆる「マラソン会議」を進めたという。
ハン副会長とギョン社長は"国際情勢と産業環境、グローバル市場状況が急変している。長期的な眼目で、変化の流れを読んで、特に、新たな成長動力をきちんと準備し、未来を先導できる力量を育てなければならない"とし、技術変化の速度が加速する状況で、急速に変化してより果敢に挑戦することを注文した。
社長団会議は21日から開かれる事業部別のグローバル戦略会議で、すべての職員とこのような認識を共有するために開催された。社長団は準備された企業だけが現実を直視し、迅速に適応し、成長機会を模索することができるため、徹底した準備が必要という共感を形成したという。
特に、社長団は次世代技術開発関連議論に主力した。18日、李副会長が欧州出張から帰国し、技術リーダーシップを強固にしていくという断固とした意味を込め、異例的に「技術」を3回も言及したことによるものだ。
また、半導体、スマートフォン、ディスプレイ、電気自動車用バッテリー、部品などの各分野で、現水準に安住せず、新しい技術開発を通じて新市場を開拓し、未来を準備することで意見を集めた。各関係社は同日の討議結果を土台に、中長期技術ロードマップを再点検する。具体的な計画も用意して実行していくものとみられる。
これとともに、社長団会議が人力開発院で開かれたという点も注目される。人力開発院はサムスン創業主の故イ・ビョンチョル会長が「人材第一」の経営哲学を実践するために設立されたところだ。ここで社長団会議が開催されたのは超一流の跳躍のためには優秀な人材が核心であり、新たに組織文化を革新しなければならないという意味が含まれているという分析だ。
さらに、中小企業との共存生態系の活性化のための案を議論した。中小企業と一緒に成長できるよう、共存生態系の育成に力を入れなければならず、投資や優秀な人材の確保や企業の社会的役割もおろそかにしてはならないという話が出たと伝えられた。
財界関係者は"李在鎔副会長が技術を通じた未来への準備を強調してきただけに、サムスンが故李健熙(イ・ゴンヒ)会長の「新経営」に準ずる強力な革新と未来の成長動力の育成にさらに拍車をかけながら、「ニューサムスン」構築に本格的に乗り出すものとみられる"と見込んだ。
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